Reading For Pleasure

読書日記、ときどき食日記

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先物買い? 

近くAmazonからタブレットが発売されるみたいな噂が流れてますね。
今度のヤツは、今までの読書専用のものとは違ってカラーで、Andoridがベースだとか。
保証を含めて300ドルくらいだったら買おうかな。

ただ、画面が液晶なら読書用には今までのKindleじゃないと駄目だね。
目が疲れるし。

以前買ってず~~~っとホコリをかぶってたKindleさん、
いっちょう使ってみるかと思って(←遅い)
comでお買い物してみました。

今は円高だし、日本語に翻訳されたのを買うのに比べたら、ものすご~~~~くリーズナブルなんだけど、
ペーパーバックとかよりは安くてもいいのじゃないかな、とも。
なんか最初は10ドルを切るとかいってたけど、実際はだいたい15ドル前後くらいだもんね。
製本代とか輸送コストとかかかってないんだから、もっと安くできそうな気がするんだけど。


買ったのはこれとこれ。
まず、一冊目はディーヴァーの007 。
映画は今撮影しているとかで、多分日本語版刊行は、映画公開の来年秋くらいだと思われ。。。

多分、日本語版でたらそれも買っちゃうだろうな。
評判は、賛否わかれるようで、クラシカルなボンドを好む人たちは「違うよね...」みたいな感じみたい。


                                  
                            Carte Blanche  by Jeffery Deaver




次は、ukで超評判のよかった新人作家による心理スリラー。
リドリー・スコットが既に映画化の権利を獲得してるらしいです。
こちらは、読み始めてて今、ようやく半分くらいまできたとこ。
Kindleは辞書機能があるのでペーパーバック読むよりは便利なんだけど、やっぱり日本語を読むより時間がかかる...。

でも、これは絶対日本語版がでるね!                                                        
 
                           
                           Before I Go To Sleep: A Novel by S. J. Watson
                          

ちなみに上の二作品はco.jpでペーパーバックも売ってて、
お値段的にはそっちのほうが安かったりもします(笑)

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category: ミステリ/エンタメ(海外)

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tag: Kindle  アマゾン   
2011/09/28 Wed. 19:47 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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オーダーメイド殺人クラブ / 辻村 深月 

そろそろ年末の「このミス」やら「文春ミステリ10」やらが気になってくる頃。

全然日本人の作家のものは読んでなくて、しかもあまり興味もなかったんだけど、最近はどんなものが人気なのかなぁ、と思ってたら、『日経おとなのOFF』がこんなベスト10を選んでた。

1 「ジェノサイド」高野和明 
2 「絆回廊」大沢在昌
3 「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」奥泉光
4 「真夏の方程式」東野圭吾
5 「オーダーメイド殺人クラブ」辻村深月
6 「ユリゴコロ」沼田まほかる
7 「カササギたちの四季」道尾秀介
8 「鬼畜の家」深木章子
9 「メルカトルかく語りき」麻耶 雄嵩
10 「ばらばら死体の夜」桜庭一樹

なんでも本屋や書評家が選んだ2011上半期のミステリベスト10らしいけど、この中で読んだことがあるのは『ジェノサイド』だけ。この先読むかもしれないのは大沢在昌くらいかな?

この『オーダーメイド殺人クラブ』は『ジェノサイド』と並んで確か直木賞候補になっていたし、辻村深月さんという作家の本自体読んだことがなかったので、買って読んでみた。

誰かが、この本ってミステリじゃないですよぉ~と言ってたけど、あら本当。
『ライ麦畑』の2ちゃんねる版みたいな青春小説だった…。
おばさんはついていけないんです…

さて、主人公のアンは中学二年生の女子。純粋な日本人なのにもかかわらず、アンという名前がつけられたのは、母親が大の「赤毛のアン」ファンだったから。彼女は、ヒエラルキーが上位の、イケてるバスケ部に入っていて、クラスではリーダー的存在の芹香や倖(さち)とつるんでいる”リア充女子”だ。
だが、友達とは気分で無視したりされたりの空虚な関係で、親にも理解されていない気がしている。自分の環境に苛立ち、絶望的な閉塞感を感じているのだ。
「みんなセンス悪い。誰もみんな、私のことを理解しない!」
自分の部屋の机の鍵のかかる引き出しに、殺人事件や事故の新聞のスクラップを大切にしまい、怪我をした女の子の人形の写真集に魅せられて、本屋に何度も立ち読みに行っている。
そんなアンは、あるとき、学校の踊り場に展示された同じクラスで隣の席の男子、徳川の絵をみて痺れる。だが、徳川は「昆虫系男子」で、全然イケてない。
『魔界の晩餐』と名付けられたその絵は、およそ中学校の踊り場にはふさわしいとは言えず、グロテスクで不気味だ。だが、アンは、気にいっている人形の写真集に通じるものを感じたのだった。アンは思う。「徳川も、もしかして自分と同じような闇を抱えているのかもしれない。」
そんな時、偶然徳川が河原で何かを蹴っているのを目撃してしまう。スーパーの袋から滲みだしているのは赤黒い液体で...
もしかして、アンは、徳川こそが、自分の願いを叶えてくれるのではないか、美意識を分かってくれるのではないかと期待して、徳川に「私を、殺してくれない?」と頼む。
アンは、自分の命を使って、徳川と二人で世間に語り継がれるくらい衝撃的な事件を起こそし、最高の”少年A"を創ろうと思ったのだ。
二人は決行日はいつにするのか、殺人の場所はどこがいいのか?と、具体的なプランを話し合い始めるのだが...


なぜだろう。ホールデンには共感できたが、アンにはうんざりしてしまった。
世界があまりにも狭く、近視的で、一人よがりが過ぎる。親も友達も愚かでセンス最悪だと馬鹿にしているのに、彼らがいないと生きていけないことにも気づいていない。それが青春だといえば、それまでだが、私は全く理解できなかった。
ホールデンの感じたことは直観的だが的を得ていて、特に人物に関するものは驚くほどに鋭いが、アンはただ甘えている"子供"にしか思えなかった。
そもそも、人に頼んでやってもらおうとするところ自体どうしようもない。
アンと徳川が目指した?「悲劇」は、本当にこういうきっかけで発生しうるものなのだろか?それにしては、アンも徳川も"普通”すぎる。
本物の”少年A"、神戸連続児童殺傷事件の彼なんかが起こした類いの狂気じみた事件は、こうして何気ないことから起こりうるとでも言いたいのだろうか?誰でも殺人を起こしうるとでも???

う~む、「このミス」のミステリの定義がいかに広いとはいえ、これは違う。
どちらかといえば、やっぱり青春小説の類いだと思う。そして、私には全然この良さはわからなかった。



オーダーメイド殺人クラブオーダーメイド殺人クラブ
(2011/05/26)
辻村 深月

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tag: 青春小説    辻村深月  少年A  ホールデン 
2011/09/27 Tue. 20:07 [edit]   TB: 1 | CM: 1

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月は怒らない / 垣根涼介 

わたしは、垣根涼介さんという作家が大好きなのだ。
ファンになったきっかけは彼の代表作ともいえる『ワイルド・ソウル』で、その後に続いた南米三部作や、『ヒート・アイランド』も大好き。
   

本書には、ああいったシリーズのような激しさはない。著者本人も言っているように、登場人物たちも「大人しい」し、「大人」である。アクションも控えめだし、脂ぎったものが食べたい人には、チョット物足りないかも。
ともかくも、著者同様にある程度年をとり嵐の時代が過ぎ去った人向けの本なのだろう。

本書は、地味なのに、なぜかモテる女性の物語なのである。いますね、こういう女性!
武蔵野市役所に勤める恭子は化粧気がなく、顔立ちは整ってはいるものの人目をひく美人というわけでもない。
だが、磁石に引き寄せられるように、男性たちは彼女に惹かれるのだ。暴力団の下請けで多重債務者の借財の整理を生業にする梶原、大学生の弘樹、妻子ある警察官の和田。三人の男たちには、一見なんの共通点も接点もないが、彼らは恭子に惹かれ、恭子は男たちの求愛を受け入れて三人と同時に付き合いはじめる。
デートはいつも恭子のアパートで、彼女は外食もしたがらず、モノも欲しがらない。彼らにとって彼女は、自分に関することは一切話さない謎の女なのだ。
しかし、あることがきっかけで、恭子はこれからは梶原一人と付き合っていくと決心をするのだが…


この恭子という女性、どうも過去に何かありそうなのだが、それについて物語中はっきりと語られることはない。ないのだが、実は、これ以上ない方法で読者は知らされているのだ!
そして、その苦しみや悲しさから逃れるためにとっていた行動こそが、現在の彼女を形成しており、それを感じ取れるセンサーを持つ男たちが引き寄せられるのだ。
男たちも同様に心に何らかの瑕疵を抱えているために、それに共鳴できるからだ。

不幸な過去や今の自分にとって否定したい過去とどう向き合っていくのか。これは人によって答えがことなる問題だろう。
でも答えなんてあるのかな…?

ちょうど先日、友人(独身 海外在住)とメールをしていたのだが、彼女が最近付き合いはじめた彼は、昔、金融鵜業界にいたのだが、「昔のことは思い出したくない」とよく言うのだそうだ。彼女は、「その時代に稼いだお金で、今、裕福な生活をしているのだから、過去を切り離すことなんてできないわ」と言う。
しっかりモノで真面目な彼女としては「過去を否定することは、自分の生そのものを否定することにも繋がる」ということなのだろう。
でもさ、もっとゆるくてもいいのじゃないかな、とアバウトな私は思ったりしたのだった。

それはさておき、著者はしばらくの間、ひどい精神状態になって苦しんだことがあるのだという。
『ワイルド・ソウル』で華々しく作家としての花火を打ち上げ、その後も飛ばしてきたので、バーンアウトしてしまったのだろう。
その時に長崎からやってきた友人にこう言われたのだそうだ。
「人間、法律を犯さん限り、ナニナニしなくてはならない、ナニナニすべき、なんてもんは、なにひとつなか」
このご友人、凄くいいと思う。いいどころか彼こそ悟ってないか?

本書で和田が感じるように、人間はこの世に自分が生まれてきたことなど生物学的意味はないということを、実はうっすら分かっている。そして、それを虚しいと感じ、その虚しさを何かで埋めようと躍起になっている。
そして、次第に「やっきになる」こと自体、虚しくなってしまうのかもしれない。

月は怒らない月は怒らない
(2011/06/03)
垣根 涼介

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tag: 垣根涼介   
2011/09/22 Thu. 08:28 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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ウルフ・ホール / ヒラリー・マンテル 

本書は、英国史上もっとも有名な王ヘンリー8世の宮廷を政治家トマス・クロムウェルの視点で描いた歴史小説だ。
2009年度、英国で最も優れた長編小説に与えられるブッカー賞と、全米批評家教会賞というふたつの権威ある賞を受賞している。

最初はノンストップで読み通し、その後すぐにじっくり読みかえした。この本は最初よりも二度目に読む方が面白い。
本当の登場人物は、幸運、自由、基準、偽の外見、追従的暴言、償い、堅忍といったものたちである。
苛烈な時代の悲劇は、悲劇としてではなく滑稽さをもって描かれている。

本書では枢機卿ウルジーは悪人ではなく、クロムウェルその人もまたそうなのである。
ヘンリーの宮廷の「ヒキガエル」とも比喩されるクロムウェルだが、本書では悪役の立場は大法官トマス・モアと逆転しているのだ。
Cromwell.jpgヘンリー8世はアン・ブーリンとの結婚を望んでいたため、キャサリン王妃との婚姻の無効化を望んでいた。(カトリックは離婚を認めていないため、それまでの結婚そのものを無効とするよう教皇クレメンス7世へ認可を要請した)

このくだりは『ブーリン家の姉妹』にも詳しい。但し映画及び映画の元になった小説は事実と設定が異なる部分もある。
実際のアン・ブーリンその人は演じたナタリー・ポートマンのような美人ではなかったとも言われている。

クロムウェルの目からみたアンは美人とはいえないが、これは当時の大方の意見のようである。春の精(プリマヴェーラ)のモデルに彼女を選ぶことはないと断じられてもいるのだ。



Anne_boleyn.jpg彼女は、浅黒い肌で乳房は平ら、しかも右手は多指症であったといわれている。
容姿は姉のメアリと比べ恵まれていなかったが、彼女には頭の良さがあった。7年間にもわたって、アンは王に処女をじらし続け"自分の肉体を"出し惜しみをしたと言われているのだ。
彼女は、脚から上を触らせるためには1インチ単位で「贈り物」を要求した。そこらのキャバ嬢は束になってもかなわないだろう。

王の再婚の意思を支持し宮廷内での力を強めていったのが、われらが主人公トマス・クロムウェルである。
彼はパトニーの貧しい鍛冶屋の息子として生まれた。少年にさしかかったばかり頃に家を出た彼は、その後を海外で過ごしたが、次に彼が歴史の舞台に立つときは、時の枢機卿ウルジーの腹心の部下となっていた。

「クロムウェル?」人はいう。
「あれはたいした男だ。知っているかね。新約聖書をまるごと暗記しているんだよ」

アン・ブーリンは気難しい女性であり、おまけに執念深かったそうだ。アンに好意を持つものは少なく、クロムウエェルも例外ではなかったが、枢機卿ウルジーが亡くなった後は、彼はアンと王に引き立てられ出世の階段を上っていったのだ。そして、知らないうちにアンから最も信頼される家来になっていった。
彼にとって、イングランド王妃はキャサリンだろうが、商人から貴族に成り上がったブーリン家の娘だろうが、どちらだってよかったのかもしれない。大切なのは、「王が王であること」だけだったのだ。

ヘンリー8世の治世は、後に”中世からの脱却”したといわれる時代だ。カソリックから離脱して宗教改革を成し遂げ、それまでのローマとイングランド王との二重支配を終わりにした。
本書に描かれるクロムウェルも中世的な人物ではない。
貴族出身ではないことが致命的だったこの時代、聖職者でもない彼は自分の力だけでありないほどの出世をしたのだから。
本書の彼はヒキガエルなどではなく、現代的な実務家である反面、人間的な優しさ、道徳を備えてもいる。

大法官トマス・モアは異教徒に非人間的な拷問と処刑を行うが、クロムウェルは流される血を抑えようと奔走するのだ。
クロムウェルとモアは対照的に描かれている。
これまでのトマス・モア像は人々に尊敬される聖人だったが、ここでは立場は入れ替わっているのだ。
かたくなに信仰を貫きそれ以外を否定するモアと、実際のところ何も信じてはいないクロムウェル。
個人と信仰はどちらが貴まれるべきなのかと、ヒラリー・マンケルは冷ややかに問う。
人は善悪の区別をつけたがるが、何が善であり悪であるかは時代とともに、その倫理観の移り変わりとともに異なるものなのだ。

アン・ブーリンはこの物語の幕が下りたのち、反逆罪の罪で断頭台に消える。そして次の王妃になったのは、アンの侍女であったジェーン・シーモアだった。
アンの時代、シーモア家は近親相姦というスキャンダルから、「ウルフ・ホールー狼の(ように野蛮な)館」と呼ばれ蔑まれた。けれども、最も節操なく近親相姦がはびこり、弱肉強食のケダモノの巣窟だったのはヘンリーの宮廷だったのだ。


ウルフ・ホール (上)ウルフ・ホール (上)
(2011/07/08)
ヒラリー・マンテル、Hilary Mantel 他

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ウルフ・ホール (下)ウルフ・ホール (下)
(2011/07/09)
ヒラリー・マンテル、Hilary Mantel 他

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tag: 早川書房  ブッカー賞    歴史小説  ヘンリー8世  アン・ブーリン 
2011/09/16 Fri. 18:09 [edit]   TB: 0 | CM: 2

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幸運の女神 

今年最後のグランドスラム、USオープンは、ジョコビッチがナダルを下して初優勝!!!!

う~~~~~~~~悔しい・・・

                rafa_usa.jpg

でも第三セットのナダルの粘り!ちょっと感動した。

今年はとことんジョコビッチの年だったな。
フェデラーとの準決勝をみていても、準決勝の翌日の決勝が月曜(現地時間)に延びたというのも、
ジョコにとってはラッキーで、
幸運の女神がついていたなぁという感じ。

でも、もうジョコの一人勝ちにはお腹いっぱい。

次こそは!

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category: テニス

2011/09/13 Tue. 18:12 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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