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読書日記、ときどき食日記

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「醤油タコ市」コンサート 

友人が所属しているオケの演奏会に行ってきた。

中央区交響楽団の冬のコンサート。
メインは醤油タコじゃなくて、ショスタコの5番!
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場所は川崎のミューザシンフォニーホール
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みなとみらいホールよりちょっと小ぶりかな?
でも、駅直結の綺麗なホール
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新しい楽器(すごく高かったらしい)での晴れ舞台なので、
お花を贈った。
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夜は雨の予報だったし、、、
荷物も多いだろうし、どうしようかすごく迷ったけど、
もし、わたしなら、やっぱりもらうと嬉しいかなと思って。。。
頑張って練習してたのもよく知ってるし。

直前までどうしようか迷ったけど、喜んでくれてよかった!!!

しかし、肝心の音楽のほうは、私は全くの門外漢・・・
クラシックは嫌いじゃないのだが、年末の「芸能人格付けチェック」とかの音も全然わからない。

馬の耳に念仏
駱駝の耳にモーツアルト
私の耳にショスタコービッチ・・・

とにかく、聴く耳を持ってないのよ・・・

この日もまったりした空気のなか、ふと意識が飛んでしまった。

はっ、、、と我にかえったのは、R.シュトラウスのソプラノ歌手の悦田さんの登場の時。
彼女のキラキラのドレスに、客席の赤ちゃんのテンションが少し上がったみたいで、
声を出して喜んでいた。
オケのメンバーは皆黒い服なのに、ソリストの方のは華やかなドレスだったから、
赤ちゃんも「綺麗!」って言ってたんだろうなぁ。実際は、「あぶ〜〜」だったけど。

この中央交響楽団は、小さいお子さんづれもOK。
賛否あるらしいけど、小さい子がいるけどクラシックを聞きたいので、ありがたいという声もあり、
受け入れているらしい。

赤ちゃんの興奮がおさまり、演奏が無事はじまると、
と、また、アルファ波が・・・
本当に駱駝や馬以下なわたし・・・

目がバチっと覚めたのは、最後の最後ショスタコの4楽章に入ってから(笑)
地球が爆発して、その破片が宇宙空間を漂ってるような感じがした!






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2016/11/28 Mon. 12:04 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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トランプ / ワシントン・ポスト取材班 

先日の明け方の地震に引き続き、降雪の予報にびっくり。
まだ11月なのに・・・(゚д゚)

びっくりの連続だが、最近一番驚いたのは、やはりトランプが次期大統領に選ばれたことかな。

マスコミや識者は皆、「なんだかんだいってもやはりヒラリーだろう」と言っていたし、わたしも全くそれを疑いもしなかった。しかし蓋を開けてみたらトランプ大勝利…

阿倍首相は、そのコミュ力を駆使して、他国に先駆けトランプ氏と会談を行い、「信頼できる指導者だ」と評したが、どうなんだろうか…?
経済は今までのところ、強気一辺倒でダウ最高値を記録したが、日本経済への影響はどうなんだろうか…?
日経株もつられたおかげで、低迷していたメガバンクが上がったのはうれしい誤算だったが(でも、まだまだ・・・)

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ということで、今一番ホットなトランプ本を読んでみた。

本書は、共和党大会でトランプが大統領候補に選ばれた直後に、まずアメリカで発売され、話題になった。
ワシントン・ポストの記者20名からなるチームが、総力をあげて調査し、トランプ氏本人、またはその周囲の人間にインタビューを行って、まとめあげたものだ。様々なエピソードを交えることで、多面的にトランプ氏の人物像に迫っている。
トランプ大統領になると、どうなるのかを解説してくれる本ではなく、自分で考えるための本。
全部で400ページを超えるが、ボリュームは感じさせない。ちょっとした小説より面白いかも。


つい今日も、アンチ・トランプの急先鋒と言われたニューヨーク・タイムズにトランプ本人が訪れ関係修復を図ろうとしているということがニュースになっていたが、ワシントン・ポストもまた、終始アンチトランプの姿勢をとってきた新聞社。(というか、トランプにとっては、全マスコミが敵だったのだが)
トランプ自身は、本書に即座に反応をしめし、「奴らの不正確な記事を混ぜ込んだ退屈な本だ。買うな!」と言ったそうだが、ソースは全て明らかにされている。

不動産王として知られるトランプは、確かに不動産を売って名をあげたが、彼が売りたいと思っていたのは、「ドナルド・トランプ」そのものだったという。しかも彼はそれを売る才能を持ち合わせていた。トランプは、常にどうすれば注目を集められるかに執心し、またマスコミが興味を示すのは、富、セックス、喧嘩であり、それは自分の得意分野だと自覚してもいた。
周知のとおり金持ちの生まれなのに、タクシーの運転手のような喋り方をし、大衆の気持ちを読むことに長けてもいる。
とりわけこだわっていたのは、「素晴らしい成功を収めた経営者」という作り上げられたイメージだ。一方で、自分で宣伝するほど大金持ちではなく、一時期は借金漬けで、金ピカ生活を送っていたくせに、40歳を過ぎても、父親から金を融通してもらっていたりもしたのだ。
金融機関から「殺すより生かしておいたほうが金になるから」という理由で危機を乗り切ってきたのだ。

好人物か否かは別として、これほどキャラが立ち、話題になる人もそういない。彼は、「アプレンティス」というビジネス・リアリティ番組に出演し、人気を博したことをきっかけに窮地を脱する。
この番組は一時期Wowowでも放映されていたのだが、トランプをホストに据え、参加者が与えられた課題を勝ち抜き方式で闘っていくという内容だった。
決めセリフは、「君はクビだ!」で、それを参加者に言い渡すボードルームには、イヴァンカ・トランプや、ドナルド・ジュニアなどのお馴染みの顔が並んだ。

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トランプ当選後、日本の、識者と名乗る人々が口々に「よい大統領になるのではないか」「日本にとってもよかったのではないか」と持ち上げ始めたが、私にはどうも信じられない。
毒気が抜けたら抜けたで、大きな変化を望むトランプの支持層は受け入れるのだろうか?

ビジネスの初期、ニューヨークのホテルプロジェクトの時に、彼のビジネスは窮地に陥る。トランプ自身は尊大で自信満々だったが、その指示は素人くさく、見当違いなものだったという。それでも経験豊かな設計者や下請け業者は異を唱える勇気がなかった。
その結果、全てを仕切る人物が攻撃的で絶大な権力を握っていて、しかも経験不足という救いようのない状況が生まれたのだという。

結局、このプロジェクトでトランプは、莫大な負債を負う。そして、失敗は全て他人のせいにした。
・・・これを米国大統領という職で繰り返されなければいいけど。

また、トランプは、三度結婚しているが、現在のメラニア夫人は、"大人しく従順"なところが気にいられたのだという。
彼の年長の子供たちは、彼女のことを「肖像画」ポートレートと呼ぶという。なぜなら、ほとんどしゃべらないからだそうだ。
トランプの妻たちは皆一様に、一流ではないモデル、女優出身であり、一人として特権階級の女性はいないという点も興味深い。
しかし、、、、次期ファーストレディはポートレートなのか…
これもまた、印象的なエピソードだった。








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category: ノンフィクション・新書

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

2016/11/23 Wed. 20:15 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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数日遅れのTanti Auguri ! 

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しばらく調子がよくなかったので、少し遅れての誕生日ディナー。
お店は昨年と同じ。
家から近いし、カジュアルで気楽なのがいい。

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乾杯はスプマンテで。
Spumante Brut Rives Major NV Cantina Cinque Terre
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世界遺産チンクエテッレのスプマンテ。ほんのりとはちみつと柑橘系の香り。

この日はこれ1本だけ。
最近、お酒飲むと、すごく疲れるようになったんだよなぁ・・・
12月、乗り切れるかな・・・?



コースは夜のプリフィックス。
前菜、ピザかパスタ、メイン、デザートの4品のお手軽なコース。
それぞれがメニューのなかから選べる。


スターターは7種の野菜のすり流し
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前菜は、私は佐渡のタコとセルバーティカという野菜のサラダ
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タコを食べるのは、スペインと日本くらいと聞いたことがあるけど、
ラテン系の国は割と食べてるような…?


オットはタチウオのカルパッチョ
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パスタは、2種をシェア
まずは、牡蠣とクレソンのキッタラ
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ここ、ピザも美味しいけど手打ちパスタも美味しいのだ。



二つ目のパスタは、
4種のヨーロッパ産キノコのパスタに黒トリュフをかけてもらった。
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今年ようやくのトリュフ!
う〜〜ん、秋ですな。



メインは、、、、
私は骨付き仔羊の藁焼き、ゴルゴンゾーラソース
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ほんのり藁の香りがついたお肉をゴルゴンのソースが引き立てる。


オットはサワラのなんとか
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デザートは、私は安寧芋のジェラート、ゴルゴンのムース添え。
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最近、ゴルゴンづいております。
赤黒いのは、イチジクと赤ワインのソース。
これがゴルゴンの塩気とバッチリで美味しかった!


オットはなんだろう、これ?(笑)
手前のはガレットで、奥のジェラートはマンゴーかな
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デザートとともに、お祝いのろうそくが。
おめでとう!わたし(笑)
いろいろ大変だけども、よい年になりますように!!!
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食後の飲み物には、レモングラスのハーブティー。
最近、夜はコーヒー飲まないので・・・
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満足、満足とお会計をしてお店を出ようとしたら、思いがけず、
お店の方からプレゼントが。
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帰宅して開けてみると、なんと、リーデルのかわいいグラス。
ありがとうございました!!!

また伺います〜!

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category: 横浜&東京レストラン

thread: フォト日記 - janre: ブログ

tag: 横浜  イタリアン  グルメ  食べ歩き   
2016/11/21 Mon. 10:56 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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ハリー・オーガスト、15回目の人生 / クレア・ノース 

今の記憶や知識を完全に持ったまま、もう一度子供時代から人生をやり直せるとしたら・・・
誰しも一度は空想し、望んだことだろう。
本書「ハリー・オーガスト、15回目の人生」は、そうした願望そのものの人生を生きる男の物語なのである。

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本書の主人公、ハリー・オーガストは、1919年の冬、エジンバラ郊外の駅の公衆トイレで産み落とされる。その後は養父母に引き取られ、自分の実の父親の屋敷の使用人の息子として育つ。ある人生では幼くして投身自殺をとげ、またある人生ではほぼ天寿を全うした。
彼は、死んでも前の人生の記憶を全て持ったまま、また同じ年の同じ日に、同じ状況で生まれてくるという特別な能力の持ち主、"カーラチャクラ"だったのだ。
ハリーの他にもカーラチャクラは存在していた。彼らはクロノス・クラブという組織を結成し、「事の複雑さを口実に、傍観すべし」をモットーとていた。彼らは、同じ仲間を助けるとともに、時に残酷なやり方で、歴史や時間の流れを乱そうとするものを戒めてきた。
ハリーは、自らの「あり方」を解き明かそうとし、宗教、医学、生物学を次々と頼みとしてきたが、物理学を極めようとしていた人生で、同じカーラチャクラのヴィンセントと出会う。
しかし、ヴィンセントは、世界の終わりの元凶となろうとしていた。その手始めは、歴史の流れを守ろうとするクロノス・クラブを崩壊させることだった。そして、彼によって、まだ発明されるべきでないものが発明され、科学は加速的な進歩を遂げていた。その結果、世界は滅びようとしていた。
その終わりの日は、ヴィンセントが人生を繰り返す度に早まっている。
11回目の人生を終えようとしていたハリーは、クロノス・クラブからの伝言で、自分が彼を止めなくてはならないことを知る。
そこからハリーと、ヴィンセントの、世界の終わりを賭けた戦いが始めるのだが・・・

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この小説のいいところは、単なるリプレイものではなく、スパイ小説的な展開へと大きく拡がっていくところにある。ハリーの個の問題だけでなく、ちんまりとしていないのだ。
こうしたことができるのも、死んでも前の記憶を一切合切持ったまま、同じ人生をスタートできるという発想ゆえ。生まれ変わりというと、即、仏教的な輪廻転生を思い浮かべてしまう私には、少々新鮮だった。

死んでもまた同じ人生がスタートする、全く同じであれば、それほど退屈なことはないが、上書きされ増えていく知識がある分、自分の対応も異なるし、他人の反応も違ってくる。全く同じということはない。ハリーの人生は、死や、何もできない幼少期を挟むことで一旦中断するものの、ある意味、延々と続いていく長い長い人生と捉えることもできる。

この本の後に、佐藤優氏の「大国の掟」を読んだのだが、彼は、その本のなかで、「現在起きていることは、過去に起きたことの反復現象だ」と言っていた。ただし、全く同じ形で反復されることはないそうだ。ここに歴史やインテリジェンスの面白さがある。
世界情勢の解き方とハリーの人生。全く異なるものなれど、ちょっと似ているかも…

と、話は逸れたが、ハリーの人生はそれぞれ異なるパワレル・ワールドなのだろうか、とか、じゃあ、1回目という起点はなぜ起こるのかなど、悶々としてしまうきらいもあるが、難しいことは考えずに単純に楽しむべし。


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category: SF ファンタジー

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 文庫  角川  SF  英国 
2016/11/19 Sat. 12:45 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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その雪と血を / ジョー・ネスボ 

本は99パーセント、電子書籍を買っている。
便利というのが一番の理由だが、数年前からヘパーゼン結節という関節炎になってしまい、親指の関節が痛いのだ。重い単行本など、もう無理ぴょん。

なので、リアル書店にはたま〜〜〜にしか行かない。
たまたま時間が空いて、超久しぶりに横浜駅地下街にある大型書店によってみたのだが、平日の昼間なのに結構人がいる。親切にも椅子なんて置いてあって、腰を据えて読んでいる人すらいる。なくなってしまう危機説なんかもあったけど、なんだ、大丈夫じゃん、リアル書店!

ところで、中断していたジョー・ネスボの「その雪と血を」を読んだのだ。それもかなりあっけなく。
その理由がわかったわ。
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これさ・・・、ポケミスにする必要あったの?!
ってくらい薄いのだ!!!

どうりでね・・・

昨日も書いた通り、本書はマザコンで難読症でストーカー気質な殺し屋の愛の物語。
主人公の殺し屋、オーラヴは突っ込みどころ満載のかなりやっかいな奴なのであるが、そのやっかいな男の愛の物語は、かなり詩的で叙情的で美しく書かれている。

ストーリーは至ってシンプル。
惚れぽくてストーカー気質な殺し屋のオーラヴは、ボスのホフマンから彼の妻、コリナを始末するという依頼を受けるが、そのコリナに一目惚れしてしまう。挙句、コリナを殺害する代わりに、コリナの間男を殺すのだが、なんとその男はホフマンのたったひとりの息子だったのだ。
一転、追われる身となったオーラヴは、ホフマンの商売敵の”漁師”に協力を仰ぐのだが・・・

jo nesbo 

まあね、あらすじだけ読んでもオーラヴ、ダメやん、、、、って思うでしょ?
その通りなんだけど、これがありたけの力を注ぎ込んで詩的に書かれているのですわ。しかも、端的に・・・
ジョー・ネスボは、ハリー・ホーレシリーズの「コマドリの賭け」「ザ・バット 神話の殺人」しか読んでないのだが、ネスボって、こんなにうまかったっけ?というくらいうまい。
解説者によれば、ネスボはジム・トンプソンを尊敬しており、自分なりのパルプ・フィクションを作り上げたそうなのだが、パルプにしては美しすぎる。
世の男性が、有無を言わさずこの小説を好きなのは、それゆえなのではないだろうか。

加えて、オーラヴはマザコンときている。
オーラヴ自身の記憶によれば、父親は母親に暴力を振るい、母親は黙ってそれに耐えている。しかもこの夫婦には共依存の気さえあるのだが、オーラヴにはそれが理解できない。
「熊と踊れ」のレオたちよりも一層、悲惨なオーラヴの性根時代は容易に想像できる。そして、それに呼応するかのようにオーラヴの真実と、衝撃のラストへと繋がっていく。
この後半の驚きが効いていて、これで評価がぐんと上がった。

驚いたことに、ディカプリオで映画化するらしい!
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まじですか!!!
ディカプリオは少し頑張って痩せてくれないと!
デブのままじゃ、オーラヴはできないでしょ

それから、Kindle版には帯とかないので、情報量的にももっと安くしてほしいわ・・・

   

   

   
 
   

  
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category: ノワール・ホラー・サスペンス

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 早川書房  北欧 
2016/11/18 Fri. 17:56 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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