Reading For Pleasure

読書日記、ときどき食日記

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2年目 

先週末は、お料理教室。
伺いはじめて2年目に突入した!


この日はチャイニーズのグリーンなテーブルに、
ヨセフ・ドラーテンのリースリング100パーセントのスパークリングをあわせて。
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このリースリング、カルディで安く売っていたので試しに買ってみたけど、大正解!
ドライなのにフルーティーで飲みやすい。清涼感があるのでこれからの季節いいかも。

高級シャンパンとのこの手のお安いスパークリングとの大きな違いは、思うに、後味のアルコールが尖っているか否か。それほど飲んでいるわけではないけど、高いものほどマイルドな気がする。
これも、気をつけて飲むと多少感じるけどそれは仕方ない。でも、ドイツものには大体はずれなし。

ミステリは、ちょっとエグみが際立っちゃってね…というところがあるが、ドイツワインはなかなか美味しい。

ただ、このヨセフ・ドラーテンのリースリングは、カルディの定番取り扱い商品ではないみたいで…
もし、実店舗で見つけたら、ぜひお試しあれ!



この日の料理は、、、
まずは、テーブルがこれひとつで華やかになる「海鮮のレタス包み」
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エビ、イカ、長ネギ、しいたけ、アスパラ、たけのこ入り。
味付けは、オイスター&醤油、酒、砂糖の合わせ調味料で。


「スナップえんどうの中華炒め」
スナップえんどう、今が旬で美味しいよね〜〜!
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お肉はヘルシーに鳥むね肉で。
たっぷりの油で溶き卵を炒めて一旦年だし、そこに醤油、酒、片栗を揉み込んだ鳥肉を入れて火を通し、スナップえんどうを入れ、卵を戻したらできあがり。



「蒸し五目豆腐」
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味は広東風のオイスターソース&塩系。
ご飯がススムのでデヴには危険…

教室のメンバーは年齢もバラバラだけど、一緒に旅行に行くほどの仲の良さ。
最近特に思うのは、健康と人の縁のありがたさ。
健康は言わずもがなだが、仲間の大切さもまたしかり。

私はわがままで人見知りもするので、基本的に自分のことをよく理解してくれている奇特な人間としか付き合おうとしなかったのだが、それはもったいないことだなぁと思うようになった。
良いご縁に恵まれて感謝!!!


  
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category: 雑談その他

thread:  - janre: ブログ

2017/05/24 Wed. 18:13 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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灰色の密命、宿命の地 〜1919年三部作 / ロバート・ゴダード 

ゴダードの"スパイ小説"と銘打たれた「1919年三部作」
「謀略の都」を読んだ後、一気に行こうと思っていたので、第三弾が発売されるのを待っていたのだ。

  

      

で、読み終えたのだが、なんと言っていいのやら…
二日で一気に4冊読めるくらいなので、面白くないわけではない。

けれども、これはやはり「スパイ小説」というよりも、「カッコいいマックスの物語」というほうがふさわしい。

私は嫌いではないが、読書会なんてやろうものならボロクソだろうなぁ…(笑)
こんな長い小説は絶対に課題本に選ばれることはないので安泰だけども。


スペンサーも出来過ぎ感満載だが、マックスも同じ。
でも、女性受けするのは間違いなくマックス。
よほどのマニアでもないかぎり、恋人に夢中の中年の私立探偵より、28歳のカッコイイ英国貴族でパイロットのマックスのほうがいいに決まっていると思う。特に小説の主人公としてみるならば。


そのマックスの何が問題かといえば、、、、
とにかく、強運すぎるのだ(笑)

主人公なので、簡単に殺されたり半身不随になったりすると、ストーリーに支障をきたすのはわかってはいるのだけど、それにしてもラッキーすぎる…
「宿命の地」あたりになると、慣れてしまい逆に安定感さえあった(笑)


でも、なんだかんだ、私はゴダードファンなので、、、
ま、こういうのもアリかな・・・?

完結編といいつつ、完結していなくても許す。

それに、ゴダードでなければ、
いまどき電子版のない本など絶対に買いません。

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category: ミステリ/エンタメ(海外)

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 文庫  英国 
2017/05/23 Tue. 15:56 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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戦争にチャンスを与えよ / エドワード・ルトワック 

GW「デブ活」読書の第三弾。
読書貯金もこれでおしまい(苦笑)

「戦争にチャンスを与えよ」とは、なんとも物騒なタイトルではないか。
不穏な空気が漂う昨今、戦争はいつはじまってもおかしくない。そのせいか、話題の書となっており、アマゾンでもベストセラー1位になっていた。

著者は、安全保障の専門家として各国のアドバイサーをもつとめる「最強の戦略家」だという。本書は、そんな"戦略家ルトワック"の最も有名な論文「戦争にチャンスを与えよ」やその他の講演に関連したインタビュー集だ。「戦争にチャンスを与えよ」という論文そのものも第二章にまるまる掲載されている。

Edward Nicolae Luttwak 

彼の世界観の根幹をなすのは、パラドロシカル・ロジック(逆説的論理)という概念だ。それは、紛争時に働くロジックのことで、戦争が平和につながり(戦争の目的は、平和をもたらすことにある)、平和が戦争につながることがあるということである。戦争は巨悪ではあるが、大きな役割も果たしているのだ。
一見、過激で乱暴な論理に思えるが、彼のいうことには裏付けがある。
「人間は(争わずにはいられない性分を持つ)人間であるがゆえ、平和をもたらすには、戦争による喪失や疲弊が必要となる」のだ。そして、「外部の介入によって、このプロセスを途中で止めてしまえば、平和は決して訪れない」
ユーゴ紛争やボスニア・ヘルツェゴビナの紛争しかり、ルワンダのフツ族とツチ族による争いしかり、イスラエルとパレスチナしかり…。

外部からの介入や戦争の過程で生じる難民を支援することは、一見人道的だが、結果としては悲劇をもたらす。
難民支援はその地に難民を押しとどめ、彼らを”生涯を通じての難民”に変える。そして、その子や孫たちはそこで憎しみを糧に生きるようになる。つまり、戦争を中途半端に止めれば、憎しみの感情が不完全燃焼のままくすぶり続け、難民を安易に支援すれば、彼らは憎しみを糧に武装するようになる

この論理は、「言ってはいけない 残酷すぎる真実」の橘玲氏が好きなリバタリズムに通じるものがある。
アフリカの子供たちが可哀想だからといって支援物資を送ってはいけない。それらは流通過程で奪われ、どうせ子供たちの元には届かない。そして、その元値がタダの品物は、かの地の市場の育成を阻害する。支援は、その国の経済の発展を妨げるのだ。

逆に、戦争は徹底的にやらせたほうが良い結果をもたらすという、その最たる例は今日の日本だ。
特に私たち、戦争を知らない世代は、その上の世代から「絶対に戦争はいけない」と刷り込まれて育った。9条を放棄することはもちろん、改正することなんてあってはならないのはこれまでの常識だった。

そこから180度違う論理に、正直戸惑ってしまう。
しかし、感情論を排して、冷静な目で歴史上の「原因と結果」を見るならば、彼のいうことは正しい。
誰だって平和のほうがいいに決まっている。が、実際問題として現状では、もしも「北」や「あの大国」が攻めてきたら、皆で潔く死にましょう!ということに等しい。そもそも、9条バリアはクレイジーな輩には効きそうにない。安全保障問題は、その実、待ったなしの問題だ。
ルトワック氏は「まぁ、なんとかなるだろう」が一番の悪手だと言っているが、今の日本は「まぁ、なんとかなる」そのものなのである

戦争と出生率の関係などにも触れているが、それもあながち間違いではないと思う。
大抵の場合、現実や真実は残酷にできているものだ。


     

 
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category: ノンフィクション・新書

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2017/05/19 Fri. 12:10 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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美味礼讃 / 海老沢 泰久 

辻調グループの創設者にして、フランス料理研究家の辻静雄の半生を描いたノンフクションノベル。
先日あるフレンチレストランで、友人がシェフとこの本で盛り上がっており、面白そうだったので読んでみた次第。新しい本ではなく、辻静雄氏も著者の海老沢氏もすでに鬼籍に入っている。

辻調グループといえば、なんといっても「料理天国」である。1975年から92年まで続いた超長寿テレビ番組なので、若い方でもご存知かもしれない。
実際には、辻静雄氏はこの番組に出ておられないのだが、私はなぜか勝手にでっぷりしたオジサンだと思い込んでいた。服部栄養専門学校の服部幸應氏や、帝国ホテルの元総料理長だった「ムッシュ村上」とごっちゃになっていたのだ。
ところが、画像検索してみてびっくり!


かっこいいじゃないの!
ああ、これは彼女が好きなやつだわ!と大いに納得(爆)


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本を読むことは、それ自体が楽しみであるとともに、効率的に知識を得る手段だ。しかし、実際に体験してみなければわからないことも多くある。「百聞は一見にしかず」というが、自分の目て、聴いて、体験するのは全く違う。食することは、その最たるものだ。



まだ日本に本物のフランス料理を味わった人がいなかった時代、辻静雄はフランスに渡り来る日も来る日も食べ続けた。彼は料理人ではなかったが、まず本物を知らなければという徹底した探究心を持っていたのだ。それが学校成功の礎となった。

三ツ星レストラン「ピラミッド」の女主人、かのポール・ボキューズと、彼の人脈は華々しいが、それもこれも、彼が「食べること」を探求しようとする人間だったからだ。
奇しくも同じタイトルの著書を持つ食通・ブリア=サヴァラン曰く、世の中には食べるということに関して二種類の人間がいるという。ただお腹がすいたから食べるという人間と、味をよく噛みしめ楽しんで食べる人間だ。
静雄氏の人柄もあるだろうが、フランス人はその二種類の人間を厳密に区別することに、非常な熱意を燃やしているという。だからこそフランス料理は世界に冠たる料理となったのだろう。

また、良い料理人というのは日々、進化しているし、何より向上心を持っている。
ファッションや文学と同様に、料理にも流行がある。
求められるものは時代とともに変化するし、それに柔軟に対応できる料理人のみが生き残れる。

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学校をいかにして大きくしていったかのプロセスは小説以上に小説らしい。

しかしそれ以上に、共感したのは彼が感じた孤独だった。
彼は私のような者とは違い、十二分に成功を収めたし、誰がみても幸福で満たされていてしかるべきだ。しかし、虚しさに襲われるのだ。妻から「王様が自分は羊飼いじゃないと嘆くようなもの」とまで言われるほど。

ただ、その根源には、最高の料理というものは、結局は限られた人のためのものということがあった。ガストロミーは、豊かになった現代日本でさえ、ごく一部の人のためのものなのだ。辻調理師専門学校では、常に最高品質の材料を使い最高の料理を教えていたが、安くて美味しいラーメン屋のほうがよほど社会に貢献しているのかもしれないという思いが頭を離れなかったという。

だが、彼が自分自身を「受け入れる」ことによって解放されるとこで物語の幕は閉じる。
哲学的ともいえるこのラストの、この安心感…
これこそが、本書を単なる一人の実業家の成功譚でもなければ、単なる料理小説に陥らせない決め手だ。

ああ、自分は「羊飼いのくせに王様ではない」と日々嘆いているが、まず、それを「受け入れ」なければ何もはじまらないのだろうなぁ…



 


 
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category: ノンフィクション・新書

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tag: 文庫 
2017/05/18 Thu. 00:34 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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眠る狼 / グレン・エリック・ハミルトン  

先日の「ゴッドウルフ読書会」で、面白かったよね〜!と一部盛り上がった作品。
GW前半(デブ活中)に読んだこの小説は、エドガー処女長編賞こそ逃したものの、アンソニー賞、マカヴィティ賞、ストランド・マガジン批評家賞最優秀新人賞の三つの新人賞に輝いた。

いわゆる一人称語りの硬派モノであるが、健全すぎるスペンサーとは違って、主人公バン・ショウは影のある謎多き一匹狼。原題は「Past Crime」なのに、どうして「眠る狼」にしたのかと思ったが、一匹狼からきているのかな?

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陸軍レンジャー隊員のバン・ショウは、祖父のドノから、「家に帰ってきてほしい。できることなら」という手紙を受け取る。頑迷固陋な祖父らしからぬ気弱な言葉に、不安を覚えたバンは、負傷治療中のこともあり休暇をとって10年ぶりにシアトルへ戻ることにする。
祖父のドノは、重罪犯が送られるマクニール島で服役したこともある筋金入りのプロの泥棒だ。シングルマザーの母を幼くして亡くしたバンは、そんな祖父に犯罪のイロハを仕込まれ、ともに様々な窃盗に手を染め育った。しかし彼は18歳になったときに、突如として故郷を捨てて陸軍入る。以来、一度たりともシアトルへ戻ることはなかった。
祖父の家に到着したバンは、頭部を撃たれ、瀕死の重傷の祖父を発見する。
祖父は誰に撃たれたのか、なぜ、撃たれなければならなかったのか…
バンはかつての祖父の仕事仲間に協力を仰ぐが…

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物語も現在と過去の謎を織り交ぜた複雑なつくり。現在の「俺」と過去の少年時代の「僕」の語りがいい。
あらすじから予想される以上の盛り上がりと広がりがあるので、これだけ判断するのはかなりもったいない。

いわゆるインタビュー小説(主人公がいろいろ聞きまわることで謎が解明するというスタイル)だが、「ザ・定型」ではない。「過去」が混ぜこまれ、伏線の張り方も洗練されている。
アクション、ハイテク戦、カーチェイスとてんこ盛りな派手さながら、全体的にはウェットで内省的な雰囲気が強く漂う。この静けさと派手さのバランスも好みだった。
訳者の方も指摘されているとおり、雨が多いシアトルの光景もこの雰囲気づくりに貢献していると思う。
シアトルとボストンで違う街だし、小説の毛色も異なるが、デニス・ルヘインが好きな方は、この雰囲気もお好きなのではないだろうか。
そういえば、ルヘイン原作の「夜に生きる」は5月20日から公開だ。

これから梅雨に向かうが、いっそその雰囲気に浸りたいという方にもおすすめ。雨を陰鬱だと嫌っても梅雨はなくなりはしない。

著者のグレン・エリック・ハミルトンは本書がデビュー作らしいが、「ゴッドウルフの行方 」と比べると、時の流れを意識してしまう。

ところで、このバン・ショウを主人公にした物語は、3冊目の出版をこの夏に控えているそうだ。
彼にはまだまだ「ある」のだから、著者としてはそれをいかさない手はない。決してサザエさん化はしてほしくないけども(笑)

次が読みたいと思う小説が出版されないことは多々ある。フランク・ティリエの新刊なんて首を長くしすぎて伸びきってしまったわ(笑)
そこそこは売れてほしいなぁ…

    
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category: スパイ・冒険・ハードボイルド

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 海外ミステリ  早川書房  文庫 
2017/05/17 Wed. 17:27 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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