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読書日記、ときどき食日記

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刑務所の経済学 / 中島隆信 

300円の万引きの後始末にかかる税金は130万円かかっている!!

この宣伝文句につられてしまった。
何よりタイトルが魅力的でキャッチーではないか。

このタイトルから、損得勘定に基づくリアルな刑務所の"経済学"を期待していた。
収監されている受刑者の労役は、一人当たり一日いくらなのか。我々は現在囚人一人当たりどのくらい負担し、社会にはいくら還元されているのか。労役のない死刑囚を収監しておくコストはどれくらいなのか。高齢化していると言われる刑務所内の年間の医療費はどれほどなのか...etc
しかしながら、この本はタイトルにあるような経済学的見地から刑務所を語る本ではない。
まず、『◯◯の経済学』というのは、この著者のお決まりのいわばシリーズ化されたタイトルである。そして本書は東洋経済新聞社からではなく、PHPから出版されている。
何が言いたいかというと、ぶっちゃけ経済学という言葉に期待しすぎてはいけないということだ。

端的にいってこの本は、「やり直しのできる社会」についての著者の意見を述べた本、だと思う。
これはこれで、いかにもPHP的に共感され、感動される方もいらっしゃることだろう。とてもファンタスティックなことである。ただ、私はそうではなかったというだけで…

特に残念だったのは「少年犯罪とサイコパス」について語る第5章である。ここでこそ、少年法の倫理的意義についてではなく、損得勘定からみた少年犯罪の処し方について語ってほしかったなぁ。
もう丸っとR・ヘアの『診断名サイコパス』のレビューだと言っていいんだもん。
しかも「サイコパスの犯罪者には、サクセスフル・サイコパスになれるよう手助けをしてあげよう!」とこの章を締めくくっているのだ。

えっ????

突っ込みどころ満載で、実は結構楽しいかも?

bi 刑務所の経済学
 中島隆信
 PHP研究所 2011/11/22
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診断名サイコパス―身近にひそむ異常人格者たち (ハヤカワ文庫NF)診断名サイコパス―身近にひそむ異常人格者たち (ハヤカワ文庫NF)
(2000/08)
ロバート・D. ヘア

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category: 宗教・思想

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

2012/03/17 Sat. 20:43 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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