Reading For Pleasure

読書日記、ときどき食日記

06« 2017 / 07 »08
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.

真鍮の評決 リンカーン弁護士 / マイクル・コナリー 

デジャブ???
昨日に引き続いて今日もまたハンバーグだったら「またか!」と少々ゲンナリするだろう。
なんだかそういう感じなのだ…
本書に寄せられている多くの賞賛とは逆に、私は少々がっかりしてしまった。
だって、もうこれ「リンカーン弁護士」で読んだことがあるんだものーーーー!

さて、前作『リンカーン弁護士』に引き続き、主人公はミック(マイクル)・ハラーである。
ハラーはルーレイの事件によって心身共に傷を負い、そこからの快復期にあった。
そんな彼に、突然ホルダー判事から呼び出しがかかる。同業者にして旧友のヴィンセントが何者かに殺害され、彼の業務の引き継ぎ人としてハラーが指名されているというのだ。刑事弁護士として、ヴィンセントは手広く案件を扱っており、その中にはハリウッドの映画製作会社のオーナー、ウォルター・エリオットの事件が含まれていた。エリオットは、妻とその愛人を射殺した容疑で二重殺人に問われているのだった。復帰の狼煙を上げるにはこれ以上ない大きな事件だった。報酬も過去最高額が見込まれるだろう。
エリオットは無実を主張しているが、検察側の証拠は充分。ヴィンセントのPCは盗まれてしまいそれを覆すことのできそうな材料は見当たらない。負け戦は必至にもかかわらず、エリオットは妙に余裕を持っており、裁判を遅らせることはまかりならぬという。
ヴィンセントはなぜ、誰に殺されたのか、エリオットはなぜ自らの無罪判決にそれほど自信を持っているのか…?

金持ちの依頼人に信憑性のない無実の主張、崩すことは困難に思われる検察側の証拠と鮮やかな法廷劇。そうなのだ!材料は、ほぼ『リンカーン弁護士』に同じなのだ。テーマも、キーとなるのが女性であるという点まで同じ。
そうなると、ストーリーもおおよその見当がついてしまうが、案の定…

ファンにとって本書の一番の"売り"は、「ハラーとボッシュのタッグ」なのだろうが、ボッシュって、実は、”友情出演”の域を出ていないという…

"コナラー"からの批判をやわらげるために多少の言い訳をしておくと、決して面白くないと言っているわけではない。ただ、ネタが同じというだけ。
なにせ、ワタシ、飽きっぽい人間なので…


        

関連記事

category: クライム・警察・探偵・リーガル

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 海外ミステリ    リーガルサスペンス 
2012/09/23 Sun. 20:13 [edit]   TB: 0 | CM: 6

go page top

この記事に対するコメント

Re: 連続食いはやめたほうが

naoさん、こんにちは。

はい。
『真鍮の評決』はしばらく寝かせて『リンカーン』記憶が朧げになってからのほうがよいかと...。

> 少々残念であったのは、このジャンルにあって特有の展開のドンデン返しの部分、
> 例えば追い込まれた主人公の用意した仕掛けなど、あまりオドロキはなかったような・・。

そうですか?映画評でも最後は余計という方もいたみたいですね。
私はリアリティという面から、巧いと思いました。少なくとも一回目は。

もう弁護士といえばマコノヒーの当たり役みたいになっちゃいましたよね。
この映画に関しては、レンタル開始をじっと待ちます(笑)

Spenth@ #- | URL | 2012/09/26 Wed. 08:45 * edit *

そうかぁ・・続けて読んじゃまずいのか・・


自分は吉牛の牛丼・・三日くらい続いても美味しく頂けそう(バカ舌?)。
「リンカーン弁護士」・・読みました。図書館は所蔵せず、仕方なく(失礼)購入。
(Spenth@さんの興味はすでに「ザ・ポエット」の方に移っているように思われますが・・)。
凄い筆力で、最後まで緩むことなく引っ張っていってくれました。
力技だけで推し進めるのでなく、丁寧に主人公は描かれ、細部もよく注意が払われている。
巧い・・巧いなぁ、と職人技に感心しながら読了・・力作!
少々残念であったのは、このジャンルにあって特有の展開のドンデン返しの部分、
例えば追い込まれた主人公の用意した仕掛けなど、あまりオドロキはなかったような・・。
映画化作品も興味あります。マコノヒーか・・適役(「評決のとき」の彼の熱弁は感動的!)
「ザ・ポエット」・・図書館で借りました。おもしろそうですな(ただ・・字が小さいぞ)。
Spenth@さんの感想記事、愉しみです・・では。

nao #6gL8X1vM | URL | 2012/09/25 Tue. 20:54 * edit *

Re: クール・ダウン・・残念

naoさん、

今、アラフォーおやじさんオススメの『ザ・ポエット』を読んでいるのですが、これも比較的初期の作品で、扶桑社から出ているものです。
私もこちらのテイストのほうが断然好きだなぁ。『リンカーン〜』のほうが手練ているのは確かですが...。
色々な出版社から出ているのは、それだけ版権争奪戦が激しいということなのでしょうね。
で、結局$の力がものをいうというとか(笑)
ところで、図書館に『リンカーン弁護士』がないなんて!超メジャー路線ですのに...。

ときに、『アイ・コレクター』良かったとのことで、ちょっと安心。ラジオキラーも悪くはないですが、あの狂気性は読ませました。
ところで、やはり『アイアン・ハウス』は駄作でした?(笑)

Spenth@ #- | URL | 2012/09/25 Tue. 19:21 * edit *

Re: タイトルなし

アラフォーおやじさん、

はい。完全に読む順番を間違えていると思います(笑)
次の読書会が『リンカーン〜』なので、ついでに同シリーズものの『真鍮〜』も買っちゃったんですよ。
『リンカーン〜』はファーストインプレッションもあり、私は良く出来ていると思います。その分、『真鍮〜』は余分だったかな。安全策というか、マンネリは人気作家の常ですね。コナリーくらいになれば、とにかく出せば売れるので、アイデアがなくても出さなきゃいけない事情もあるのでしょうね。
まぁ、二作くらいでその作家の評価を決めたりはしませんから、コナラーの方々もご安心を。

オススメの『ザ・ポエット』は、今読み始めていますが、こちらのほうが断然好み。

Spenth@ #- | URL | 2012/09/24 Mon. 08:32 * edit *

コナラー(笑)から一言
読む順番が違~う。
前菜を2回も食べてまずいとは言わせないよ(笑)
『ザ・ポエット』→『天使と罪の街』→『わが心臓の痛み』次に
ボッシュシリーズ辺りだと酷評されずに済んだかも
まあ個人の趣味もありますので

ボッシュシリーズは日本で言う『新宿鮫』にあたるかな?
コナリーはちょくちょく手抜きしますので内容が被るような
作品があるのも確かです。
これに懲りずにコナリーの他の作品も読んでください。

アラフォーおやじ #- | URL | 2012/09/24 Mon. 07:28 * edit *

クール・ダウン・・残念


自分もコナリー作品ほとんど知りません・・読んだのは一作、『暗く聖なる夜』(秀作!)だけ。
未読なのは、最初期の著作がマイナーな(失礼)扶桑社文庫から刊行されたせいかも(言訳)。
で、久しぶりにこの紹介作(前作の方)読もうと思い、図書館本を検索するとですな・・ない!?
(田舎の図書館ではままある事態ではありましょうが・・コナリーにしてこの状況・・ふう)。

『アイ・コレクター』・・コレは凄かったです・・素晴らしい出来映え。
こういう悪夢めいた凄い世界を描出できるヒトとは気がつきませんでした。
映画「セブン」を連想させる(?)狂気のゲーム性・・。
Spenth@さんが読後直ぐ、「ラジオキラー」他を注文した熱い(?)気持ち、よくわかります。
自分が読んだ今年刊行のミステリの中では、シーラッハ作品と並んで最良のもの。
ドイツ系ミステリが自分の好みが合っているのかナ?
まぁ、たまたま偶然(スタイルも内容もまったく違う)なのでしょうが、
「アイ・コレクター」続編、シーラッハの長編作、ともに刊行が待たれます。

『わたしが眠りにつく前に』も読了しました・・この筆力、しかも新人!
終盤までぐいぐい引っ張っていってくれました。

おもしろい本の紹介、いつもありがとうございます。また教えてください!

nao #6gL8X1vM | URL | 2012/09/23 Sun. 21:29 * edit *

go page top

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://spenth.blog111.fc2.com/tb.php/202-630e08ff
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top

RSSリンクの表示

リンク