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読書日記、ときどき食日記

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正装のバークリー読書会 

ついに11月。「今日、木枯らし一号が吹くかもしれません」とお天気お姉さんに言われながらも、結局吹かなかった週末の夜、『毒入りチョコレート事件』読書会は開催された。

kako-dcKnkAaiNPyDgXCN.jpgおてもと氏は約束通り、正装でやってきた。
確かに先月「一番好きな作家なので、正装できますよ!」とは言っていた。けれど、正装っていってもスーツにネクタイくらいかなと思ってたら、おみそれしました。
気合いが違う!!!

聞けば、貸衣装屋で調達したのだという。見えないけれど、靴もエナメルのフルセットに(プライバシー保護のため)顔は隠してあるけれど)ツケ髭付きという芸の細かさだ。
諸々本当にお疲れさまでした!

顔のモザイクの上のは、バークリーの最初のペンネームにちなんでみた。
普段と何やら違うのはO氏だけはなく、居酒屋の前に現れた女子陣も頭に角やら、もふった耳やらで仮装している。
何ごとかと聞いてみると"遅れてきたハロウィン"なのだそうだ。

さて、今回はいつもの居酒屋ではなく新しいお店だったのだが、これがなかなかヨカッタ!(これで飲み放題コースにグレープフルーツサワーさえあれば!笑)
個室の仕切りがきちんとしていてテーブルも正方形に近い。長細いテーブルだと皆で話しにくいのだ。

※ ここからは『毒入りチョコレート事件』の内容に触れるため、未読の方はご注意を。。。

私は貫井徳郎氏とかWikiの「真相がわからなくなっている」というアンチミステリーリドルミステリー説には反対で、いや真相はチタウィック氏の推理の通りでしょと思っているのだが、解釈の余地がある分、読書会は盛り上がる。

クリスチアナ・ブランドもチタウィック氏の推理を否定し、新たな第七の解決を提示してみせたが、なんとこの読書会でも新説が登場した。
それは、カエルさんによる「ベンディックス夫人自殺悦」である!
曰く、実はユーステス卿との不倫に悩んだベンディックス夫人が、ついには夫と愛人を巻き込んで自殺しちゃった、というものだ。
まあね、貞淑で真面目なふりしてるくせに週に2回も不倫デートしてたんだもんね。本来生真面目な気質なら、それに悩み、苦にしたということも考えられなくもないかも。しかし男性にはたまらないんじゃ…

これがクリスティならもっと犯人の心情を書き込むことだろうが、バークリーにはそれがないので、『毒チョコ』には逆に手がかりや背景、何の気なしの台詞から、背景の物語を想像する楽しみがある。
また、バークリーはそういう女の心理を分かっているということで、ゲイ説にも支持が集まった。
やっぱりゲイ???



毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫)毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫)
(2012/01/01)
アントニイ バークリー

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category: 読書会

thread: 本に関すること - janre: 本・雑誌

2012/11/03 Sat. 18:34 [edit]   TB: 0 | CM: 2

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この記事に対するコメント

Re: 道ゆく女性の仮装姿に見蕩れて事故でも起こしたらどうする・・

naoさん、こんにちは。
> 『毒チョコ』をアンチミステリとは誤読でしょう。
私も、絶対そうとしか思えないのです。内容からしてもそうとしか読み取れないし、でなければ題字に「論理的推理小説」と敢えて添えなかったとも思うんですよね。 しかし、どうも我々は(常に?)少数派らしいですよ(笑)
セミプロでは真田啓介氏が同様の見解を示しているくらいかな。
あらゆる本に言えることだと思うですが、読書の基幹がどんなジャンルかで読み方も異なるのではないかと・・・
絵画の好み同様、解釈は人それぞれ。決着をつけることなど無意味だし、むしろその違いこそ楽しみでもありますしね。

> 女性の直観力の怖さ、あるいは洞察力の凄味、または心理分析の巧み。
> それの知らないオトコはおりませんからなぁ・・ふう。
ふふふ。
女は強しです。

> ところで横山の『64』・・かなり評判よいようですなぁ。
> 読書会では評判はどうでしたか?
横浜の翻訳読書会は、中心が若い?女性ですからねぇ。横山秀夫の読者層とは残念ながら重なっているとはいえず・・・。

私も、『64』はまだ買ってもないのですが、絶対読みたいと思っています。
日本の作家はあと島田荘司の「アルカトラズ幻想」も読んでみようかなと思っているところ。
島田荘司は、私は『写楽〜』で見事に復活した感がありますね。一時期、週刊新潮の風景グラビアの撮影者としてでしか名前を見ない(文章ではなく写真!)時期があったんですよ(笑)何やっとんじゃ?と思ってました。
「秋好英明事件」などは、評判はよかったのですが、私は彼のスタイルじゃないなと思ってたので、嬉しいです。

Spenth@ #- | URL | 2012/11/05 Mon. 10:48 * edit *

道ゆく女性の仮装姿に見蕩れて事故でも起こしたらどうする・・


ほう・・仮装パーティの趣(?)の愉しい読書会であったのですなぁ。
『毒チョコ』をアンチミステリとは誤読でしょう。
(それも読み方、愉しみ方の一つですが)
様々な名義の著作を見渡して、その(スタイルの)多彩ぶりを理解したら・・ぶつぶつ。

記事の後半部、女性陣の会話に男性陣が静まった(固まった?)という絵、
なんとなく想像できるような・・口は挟めませんでしょうなぁ。
女性の直観力の怖さ、あるいは洞察力の凄味、または心理分析の巧み。
それの知らないオトコはおりませんからなぁ・・ふう。
(なんか嫌な汗かきそう・・サスペンス読書会?)。
記事の内容を窺う限り、読書会当夜の愉しさ伝わってきました。
充分にディープである様子・・これ以上は・・つろうございます(意味不明)。

ところで横山の『64』・・かなり評判よいようですなぁ。
読書会では評判はどうでしたか?
(刊行したばかりでまだ話題には上らなかったかナ?)。
・・ではまた!

nao #6gL8X1vM | URL | 2012/11/04 Sun. 17:36 * edit *

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