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読書日記、ときどき食日記

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今年を振り返る Best5  

前回エントリは、「このミス」予想だった(一部願望も含む)のですが、今回は今年のベスト5!
え、何が違うって?今回のはジャンルをミステリーに限定せず、10月末までに読んだ中でのベスト5なのですよ。
時々参加させていただいている横浜翻訳ミステリー読書会でも、"Yokohama Mystery Award"(略してヨコミス)という企画をやっており、それに便乗してみたというわけ。実はこの"ヨコミス"、ミスと名がついてはいても、ミステリーじゃなくてもOK(笑)。加えて今年刊行の本でなくても、翻訳ものじゃなくてもよいという緩い枠の投票なので、興味がある方は参加してみて。詳細はこちらを→
しかし、読書会のメンバーだけでもかな〜り票が割れるだろうから、集計できるんだろうか?(笑)

いざ振り返ってみると結構読んでるつもりでも、これが思いのほか少ない。たぶん春から夏にかけては頭の中は半分ナダルが占めちゃってたからだな(笑)「このミス」予想と大部分かぶってしまったのは、今年はとにかくSFを読んでおらず、ノンフィクションにもポピュラーサイエンス系にもこれ!というのがなかったからかな。
さて、あなたの今年のベスト5は、どんな作品?


1. シャンタラム 上
グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ 
田口俊樹訳 新潮社 (2011/10/28)

オーストラリアの脱獄犯だった著者G.D.ロバーツの自伝的小説。常々考えていることの答えが見つけられる本であり、ことあるごとに思い出し反芻し考せさせる。一応冒険小説ということになるのだろうけど、広義にもミステリーとは認知されにくい気がしたので「このミス予想」からは外し、ヨコミスにも上下巻の場合二冊とカウントする決まりのため、面倒なので含めず。この作品は内容的に上中下ではじめてひとつの本なのよね....。だから私のヨコミスに1位はなかったりして。けれどやっぱり今年一番の作品なので、マイベスト1としてここで挙げてみた。
→Go My Review


2. 『極北』
マーセル・セロー 村上春樹訳 中央公論新社 (2012/4/7) 
文明社会に住まう我々にとって「人としての正しさ」は、"N-真北”のように揺るぎないもの。しかし、世界が変わり、北の極限まで進んでしまうと、コンパスはその役割を果たさなくなってしまう。そんなPost Apocalypseの世界を描いた、タフで、美しく、意外性に満ちた小説。春樹訳もはまっていい感じ。
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3. 『占領都市 TOKYO YEAR ZERO II』
デイヴィッド・ピース 酒井武志訳 文藝春秋 (2012/8/26)
「帝銀事件」をモチーフに、芥川の『薮の中』手法で描かれたピースの意欲作。濃く、黒い霧に足をとられ、その瘴気にあてられる暗黒小説。インパクトでは今年一番!これを様々な文豪の文体を模し訳した翻訳者にも頭が下がる。万人向けはしないだろうけど、アプレゲール文学が好きな方には嗜好にはまるのでは?
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→D.Peace Interview



4. 『解錠師』 
スティーヴ・ハミルトン  越前敏弥訳 早川書房 (2011/12/8)
幼少期のトラウマによって声を発することができなくなった”金庫破り”の少年の物語。主人公が「しゃべれない」ことによって、読み手は彼の唯一の理解者という気分になり、深い共感を生む。共に待ちこがれる彼の未来と希望の萌芽は温かい気持ちにさせてくれる。万人受けし且つ読みやすいこともあって、このミスでは1位と予想。翻訳者が選ぶ「翻訳ミステリー大賞」も、傾向からみてこの作品の越前氏じゃないのでしょうか。
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5.『アイ・コレクター』
セバスチャン・フィツェック 小津 薫 訳 早川書房 (2012/4/6)
今年最もラジカル且つ、クリエイティブだったミステリー。ただしこの企みを"やり過ぎ"と捉える人もいるかも。しかもフィツェック自身「この小説は悪夢のようなものだ」という通りのダークで救いのない内容とあいまって、これも好みは分かれるかな?でも私はこの作品、盲人の描写も含め「やるじゃん」と思ったのでした。
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ランキングものが続きましたが、次回から平常運転デス。
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category: ミステリ/エンタメ(海外)

thread: 読んだ本。 - janre: 本・雑誌

2012/11/18 Sun. 01:00 [edit]   TB: 1 | CM: 3

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この記事に対するコメント

Re: 講談社の文庫だから

なんという各(大手)出版社に配慮されたランキング!

『真鍮の評決』の1位っていうのは、講談社の文庫だから、じゃないですかね?(笑)
インポケは講談社のランキングだし。
だって『リンカーン〜』と材料も料理法もオチまでもほぼ同じ...。
私はこういうのに嫌悪感すら抱いちゃうけど、皆はそうじゃないんだなぁ。

Spenth@ #- | URL | 2012/11/20 Tue. 23:17 * edit *

IN★POCKET 2012ベスト10
①真鍮の評決
②天使のゲーム
③追撃の森
④都市と都市
⑤深い疵
⑥裁きの曠野
⑦濡れた魚
⑧吊るされた女
⑨失脚/巫女の死
⑩アイアン・ハウス (!)
・・以上だそうです。これはアリなのかなぁ・・????

nao #6gL8X1vM | URL | 2012/11/20 Tue. 20:48 * edit *

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# |  | 2012/11/18 Sun. 10:14 * edit *

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まとめ【今年を振り返る Best5】

前回エントリは、「このミス」予想だった(一部願望も含む)のですが、今回は今年のベスト5!え、何が違う

まっとめBLOG速報 | 2012/11/20 01:42

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