Reading For Pleasure

読書日記、ときどき食日記

03« 2017 / 04 »05
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.

お口直し不要の「エデンロード」読書会! 

482013.jpg
 
さて、4月の読書会の課題本は、G.ジャーキンスの『あの夏、エデン・ロードで 』なのである。レビューの時も書いたけど、これのキャッチは「本年度イヤミスNo.1」なのだ。

イヤミスはやだぁ〜〜!という反対の声を振り切っての開催なのだ。
そのため、今回は、別腹用にスイーツプレートのつく女子会コースというのににしてみた。
(男性がいても女子会コースOKのお店だったのです)
「甘いもので女子を釣る作戦」だったのである。
しかし、「釣り」はともかく「お口直し」は必要なかったかも!!!


いざ蓋を開けてみると「イヤ度が全然足りなかった!」という声多数…
Hさんだけが、読み進めるのがイヤで、イヤで、途中でクリスティーを何冊も読んじゃったそうだ。
新潮社的には、こうイヤがられてこそ、しめしめなのだろう。
だが、読書会メンバーの大半は、「キングに比べると全然なってない!」ということだった。

というか、皆さん、イヤミスに一体何を期待してたので???
201348.jpg

確かに「本年度イヤミスNo.1」というのは時期尚早だし、やや誇大ぎみでもある。
加えて個人の「イヤ度」の高低は、「イヤさ」を感知するベクトルがどこを向いているかによる。
「心理系」がイヤな人もいるし、読むのが嫌でたまらなかったというHさんは、ズバリ「視覚に訴える系」なのだろう。

けれど、屋根裏に捉えられたメロディが鼠を生のまま食べ、その骨をしゃぶるシーンなどは、私は結構キテたと思う。
私はしばらくの間、手羽先唐揚げは遠慮したいです!(笑)



それから、エンディングの批判も多かった。

ええっっっ?カイル、結婚してるなんて許せん!!!!という声多数。
妹のグレースは、あの体験がもとで不幸な人生を送り、自殺してしまうというのに、である。

個人的には、名曲「Hotel California」に準えてあって、「ジャーキンス巧いじゃん」とか思っていたのだが…

しかし、子供のカイルにできることなどたかが知れているし、厳しいことを言えばこの手のトラウマは、結局自分自身が向き合わなくてはどうしようもない。
人生の最後、実はグレースはようやくその「トラウマ」に自ら対峙することを決心する。このトラウマの象徴、「醜くて固くておぞましいもの」が、なぜワンダーウーマンのお人形なのかな?と思っていたのだが、
これを使ってマヒ男にいたずらされたのじゃないか、ということだった。
ワタシハレイプサレタノカト、オモッテタワ・・・
そう言われてみれば、マヒ男のターゲットは通常成人女性で、彼はペドファイルというわけではないし、辻褄もあう。
それで、ワンダーウーマンと対峙しようとしていたのか!!!

では、カイルとグレースは明暗を分けたのかと言うと、実際問題として、カイルのように生きていくのもなかなか難儀なことなのではないか?


『あの夏、エデンロードで』は、横浜読書会では、「壁投げ寸前本」という極めて厳しい評価だった。
しかし、良きにつけ悪しきにつけ、あれだけ話すことがあったんだから、駄目本というわけでもないのではないだろうか。

それから、皆イヤだイヤだといいつつ結構エゲつないの好きなのだ、ということがよーくわかった。
「イヤよ、イヤよも好きのうち」というのは、意外と本当なのかも。


あの夏、エデン・ロードで (新潮文庫)
あの夏、エデン・ロードで (新潮文庫)
(2013/01/28)
グラント ジャーキンス

商品詳細を見る


この読書会と併せ、事前にOさんが<あなたが選ぶ嫌な話>のアンケートをまとめておいてくれた。
言うまでもなく、史上最嫌は『隣の家の少女 』でしょう!なので、私はここではアンデシュ ルースルンド&ベリエ ヘルストレムの『死刑囚』 を推薦。版元のランダムハウスは昨年倒産しちゃったけど。さて、あなたの「オススメの嫌な話」は?


隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)
ジャック・ケッチャム
1998/07








死刑囚 (RHブックス・プラス)
アンデシュ ルースルンド&ベリエ ヘルストレム
(2011/1/8)





関連記事

category: 読書会

thread: 雑記 - janre: 本・雑誌

tag: 海外ミステリ  読書会  イヤミス   
2013/04/08 Mon. 20:26 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://spenth.blog111.fc2.com/tb.php/263-a3168ba5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top