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読書日記、ときどき食日記

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暗殺者の正義 / マーク・グリーニー 

元CIAの凄腕の暗殺者であり、"人目につかない男”『グレイマン』は、やたら迫力あるアクションで読者の目をひいた。
ブラピ主演で映画化の話も持ち上がっているのは前記事の通り。

本書はその続編である。
ii-76.jpgフィッツロイとの信頼関係が崩れてしまった「グレイマン」ことコート・ジェントリーは、やむを得ない事情でロシア・マフィアのドン、グリゴーリ・シドレンコの元で働くことになる。
二枚舌の悪党シドは、全く信用できない相手だが、殺しという稼業でうま味のある仕事をくれる相手でもあるのだ。
また、グレイマンには、暗殺に関して独自の基準を設けており、道義的にその人物を殺害することが正義である場合だけしか請け負わないことにしているが、シドの方がそれを受け入れたのだ。
グレイマンは、シドから悪名高いスーダンのアブブード大統領の暗殺を依頼されるが、グレイマンの前にCIAが現れる。
グレイマンの古巣、CIAのゴルフシエラ部隊でジェントリーの上官だったザックだった。ザックによれば、目撃次第射殺SOSの指令は保留になったのだという。そしてグレイマンに意外な申し出をする。それは、シドの依頼を受けて、アブブードの暗殺をするフリをして、土壇場で拉致し自分たちに引き渡せ、というものだった。アブブードにはジェノサイドの首謀者として国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状がでていた。ホワイトハウスは、そのアブブードを、ICCに献上することで欧州にいい顔をしようと考えたのだ。CIAにしてみれば、大統領とホワイトハウスに実力を示すいいチャンスだ。
この作戦が成功すれば、ご褒美としてグレイマンに出されているSOSを取り下げるという。
かくして、グレイマンはシドが手配した輸送機でスーダンに向かうのだが…


    sudan9.jpg
第一弾は、何のかんの言っても「アクション一辺倒」だったのは否めない。
見るからに軍事マニアでもある(前記事参照)著者が単なるアクションシーンの専門家に過ぎないのかどうかは、本書次第だな思っていたが、成功じゃないだろうか。
今回は、M.グリーニーの専門だという国際政治の知識もちらりと顔をのぞかせてもいる。
ただ、やっぱり怪我しすぎなような…グレイマンはピンピンして敵と戦っているけど、本当なら怪我が治癒したとしても、もう身体機能は30パーセントもないのじゃないだろうか?
毎回懲りずにお人好しを発揮して、危険をおかし大怪我までして美女を助けても、恋のひとつも芽生えるわけじゃなし、グレイマンって「ダメ男」なのじゃないかという気さえしてきたわ。


暗殺者の正義 (ハヤカワ文庫 NV)

マーク・グリーニー
早川書房 (2012/9/21)

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category: スパイ・冒険・ハードボイルド

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 早川書房    冒険小説  アクション  グレイマン  スーダン 
2013/05/07 Tue. 21:18 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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