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読書日記、ときどき食日記

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神の起源 / J・T・ブラナン 

obi.jpg<ダン・ブラウン> × <Xファイル>がこの小説のキャッチコピー。

だいたい本のキャッチは大風呂敷を広げたものが多いが、これは全く表示に偽りはないのである(笑)本当にまんま、『ダ・ヴィンチ・コード』に宇宙人をミックスした感じ


主人公はNASAの美人科学者イブリン・エドワーズ(通称リン)と、彼女の元夫のマット・アダムスだ。
物語はこの美人科学者のリンが、チームを率い南極で氷河融解の調査を行っているシーンから始まる。調査中、チームメンバーの一人が氷丘脈で滑落し、偶然そこに埋まっていたミイラを発見する。性別は男で現代人と変わらない容姿をしており、髭もきれいに剃られていた。それだけではなく、彼は未知の素材でできた服を着ていたのだ。軍事用に用いられる防寒服に似ているが、新素材の情報に詳しいメンバーもみたこともないシロモノだった。だが、そのミイラが埋まっていたのは、4万年前の氷層。つまりこのミイラが死んだのは4万年前ということになる
Nazca LinesDNAと衣類のサンプルを採取した後で、リンはNASAに報告を入れる。しかし、実は長官にとって、それは憂慮すべき知らせだった。そして彼は強大な力を持つ謎の組織を率いるジェイコブという人物に指示を仰ぐのだった。翌朝、リンたちのものとにやってきたのは、陸軍工兵部隊の2機のヘリだった。リンたちはこの場を引き上げるよう命じられる。2機のヘリのうち、1機にミイラと工兵部隊が、もう1機にリンたちNASAのチームが乗り込んだが、NASAチームのヘリは無人で、遠隔操縦されていたのだった。
NASAチーム全員の死亡が公式に伝えられた頃、マット・アダムズは、先住民ツアーのアテンドを終え、数日ぶりに自宅に戻ったところだった。しかし、彼は、謎の男たちに待ち伏せされていた。全く同じ暗青色のスーツで銃を携帯していた彼らは、彼らはリンの居所を聞き出そうとする。リンは事故で死んだはずだ。そう戸惑う彼に、彼らは傍受していたアダムズにあてのメールをみせる。そのメールには「あなたの助けが必要なの」と書かれていた。
リンは生きている!アダムズは確信する。そうでなければ、この男たちがここまでやってくるはずがなかった。
アダムズは先住民のツテを頼って出国し、リンと合流するが、謎の組織は執拗に彼らを追ってくる。

舞台は、南米ペルーのナスカから、エリア51、ジュネーブのCERN(欧州原子核研究機構)へとめまぐるしく移っていく。
一方、組織を率いるジェイコブは、まもなく長年待ちわびた「その時」をむかえようとしていた…


evangeline-lilly.jpg緑の瞳の美人科学者に、アメリカ先住民の血を引き、密入国者の追跡組織で活躍した経歴を持つ男の組み合わせとは、いかにもアメリカのエンタメ的!

最近ずっとHuluでLostに嵌っていたのだが、そのせいか私の脳内では、リンはLostのケイト役のエヴァンジェリー・リリーになってしまった。
この小説もかなりJ・J・エイブラムス風の荒唐無稽さがあるのだが(笑)

しかし、こんなにアメリカ的なのにもかかわらず、この著者は英国在住の英国人なのである。
最近の英国作家は、例えば『ケンブリッジ・シックス 』C.カミングや、C.ミエヴィルみたいな高学歴なインテリが定番という感じがするけれども、この人は体育会系な感じ。

先住民の血を引くマット・アダムズの「何でもできるヒーロー」ぶりがいいのだ。実際、そんなスーパーマンはいないだろうが、そういった単純さは読んでいて楽でいい。その「何でもできる」原動力がリンへの想いというのも、またベタなのである。
けれど、そうでありながらラストは、おへぇ?!という感じなのだ。
それはダメでしょ!!!

いわれてみれば、確かに「イブリンとアダムズ」なのだが…


神の起源(上) (ソフトバンク文庫)
J・T・ブラナン (著), 棚橋 志行 (翻訳)
ソフトバンククリエイティブ (2013/7/19)

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神の起源(下) (ソフトバンク文庫)
J・T・ブラナン (著), 棚橋 志行 (翻訳)
ソフトバンククリエイティブ (2013/7/19)


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category: サイエンス系ジャンルミックス

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 海外ミステリ  宇宙人  SF   
2013/07/26 Fri. 21:54 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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