Reading For Pleasure

読書日記、ときどき食日記

03« 2017 / 04 »05
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.

古書店主 / マーク・プレイヤー 

パリが舞台のスタイリッシュなミステリ。
つい最近パリから戻ったばかりの友人と会ったばかりで、パリの土産話の余韻が残っていたので余計に楽しめた。いいなぁパリ、全仏行こうかなぁ…

paris2.jpg

「イギリス人はリヴィエラの太陽と砂を好み、アメリカ人はプロヴァンスの洗練された魅力に夢中になり、日本人はパリからでない」というが、当たらずとも遠からず…。
そうそう、パリといえば金メダル有力候補のフィギュアの羽生君のSP「パリの散歩道」だが、どうなることだろう。



さて、本書の主人公ヒューゴー・マーストンは元FBのプロファイラーで、今はパリのアメリカ大使館で外交保安部長の職に就いている。テキサス出身でカウボーイブーツがトレードマーク、元妻からは往年のケーリー・グラントに似ていると言われたこともある。その元妻にまだ彼は未練があるのだが。
そんなヒューゴーは、休暇の初日だというのにやることもなく、セーヌの河岸をぶらついていた。
セーヌ河沿いには観光客相手の露天の古書商、ブキニストが軒を連ねている。そこで、ヒューゴーは顔なじみの老ブキニストのマックスから、クリスティーとランボーの初版本を購入する。元妻好みのプレゼントで、関係の好転しての買い物だった。
だが、その直後に店にやってきた強面の男に、ブキニストのマックスは船で連れ去られてしまう。ヒューゴーはすぐに警察に連絡するが、担当の刑事は捜査に乗り気ではなかった。その上、マックスは自ら進んで船に乗ったという証人も現れ、拉致事件は「捏造もしくは勘違い」として処理されてしまうのだった
Bouquinistes1.jpgヒューゴーは自らマックスの行方を探そうとするのだが、マックスについての情報は殆どないに等しかった。名字さえ知らないのだ。
CIAに身をおく旧友トムの力を借り、調べたマックスの過去はヒューゴーの想像をこえるものだった。彼はかつてナチ・ハンターだったのだ。それとともに、マックスから最後に買った古書のうちの一冊が、コレクター垂涎の稀少な本だということが判明する。
ヒューゴーが試しにオークションに出したところ、信じられない額の値がついたのだった。もしかして、マックスはこの本のために拉致されたのだろうか…
ヒューゴーは手がかりをもとめてマックスのブキニスト仲間の女や、古書店組合の会長の元を訪れる。そんななか、その女ブキニストがセーヌ河に水死体で発見されて…




Mark Pryorタイトルからして『THe Bookseller』だし、作中にはクリスティーの『雲をつかむ死』やコナン・ドイルの『緋色の研究』、ランボーの『地獄の季節』などの稀覯本が登場する。
著者が本好き、ミステリ好きであるのは一目瞭然だ。ヒューゴー自身も時々シャーロックよろしく推理を披露してもいる。

ただ、ストーリーや設定に少し難がなくもない。ヒューゴーという主人公が少々完璧過ぎるのだ。ケーリー・グラント似のイケメンで、引き締まった身体に185cmの長身といった容姿のみならず、人当たりがよく正義感が強いというのはどんだけなのよ w

このヒューゴーを主人公にした物語はシリーズものらしい。あとがきによれば米国では第二弾は既に刊行されており、第三弾もまもなくその予定だという。


古書店主 (ハヤカワ文庫NV)
マーク・プライヤー (著),
澁谷 正子 (翻訳)
早川書房 (2013/12/19)


詳細をみる



関連記事

category: スパイ・冒険・ハードボイルド

thread: 推理小説・ミステリー - janre: 本・雑誌

tag: 海外ミステリ 
2014/02/13 Thu. 21:00 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://spenth.blog111.fc2.com/tb.php/349-01dae687
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top