Reading For Pleasure

読書日記、ときどき食日記

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それぞれの「The Sisters Brothers 」読書会 


レオ様ざんね〜〜〜〜〜ん!!!!
ああ…もうアカデミー賞はチャンスはないかな。

今回の主演男優賞はマシュー・マコノヒー
あんな壮絶ダイエットまでして熱演されたら仕方ないか。

しかしマシュー、授賞式ではすっかり戻っていて顔もツヤツヤ。
映画の時より10歳は若く見える…



アカデミー賞のハナシはさておき、今月の読書会の課題本は『シスターズ・ブラザーズ』だった。
ブッカー賞最終候補、年末の「このミス海外編」4位の作品なのだけど、これって実はミステリーでもないし、いわゆるジャンル小説でもない。
私個人は、「このミス」入りしちゃったのは、「東京創元社から出版されてるから」ではないかと思ってるのだけど…


今回の読書会は会議室での2.5hコース。
メンバーは18名で、メンズ参加率が過去最高だった。
これまで結構ハードボイルドなものをやっても、ほぼ女性だったのにここにきてなぜ?


   20140301thesisters brothers
差し入れはマリコさんお手製のレーズンサンド。
私は即座に食べちゃったので、おてもとさんの分を撮らせてもらった。


さて、大人数なので2グループに分かれ、グループごとに読書会を行った。
各グループでは、一人一人の感想を聞いていく。

驚いたのは、この本「ダメだった派」が多かったことだろうか。
えっ?
ぇえ???これ、超〜〜〜〜〜面白くないですか?


"面白かった派"の感想としては、
・語り口が軽くほのぼのとしており、読みやすかった。
・イーライが歯を磨くシーンが印象的でかわいい

・ディズニーや童話などによく登場する「のろまなデブと悪者の細っちょ」的コンビを思い出させ、
 物語自体にも童話的残酷さを感じた。
・コーエン兄弟の監督で映画化されそう。
・川底の砂金を光らせるシーンは映像でみてみたい。
・イーライは映画『フルメタルジャケット』のビンセント・ドノフリオのイメージ。

・激しい暴力とほのぼのとした語り口の対比が面白い
・ゴールド・ラッシュの狂乱の本質とストーリーそのものがリンクしている。
・古いものと新しいものの融合が絶妙。
 古いもの:何かを失くすことで何かを得るという古典的物語
 新しいもの:幕間の挿話などにみられる今のトレンドのスリップストリーム的手法



他方、"駄目派"の感想は、
・主人公のイーライに感情移入が全くできなかった。
・動物、特にタブの扱い(目玉をスプーンでくり抜くなど)が生理的に駄目で、自分の感情とマッチしなかった。
・ゴールド・ラッシュ時代が苦手。

・カリフォルニアに行くというロードストーリーで、行く先々で色々な出来事がバンバン起きるのだが、
 それを「回収」せずにどんどん物語が進んでいくため、どこにポイントを置いて読めばいいのか分からない。


・インテリ風な人物とそうでない人物との口調の書き分けがイマイチで、また幕間の挿話にでてくる少女の
 少女らしからぬ大人びた口調はあり得ないのじゃないかと思った。

・ラストをハッピーエンドにしたのは、ちょっと商業的な狙いが強すぎるのではないか。
・わざわざ母親の元に戻るという行動が理解できない。
・物語的に中途半端。どうせならマッカーシーみたいにもっと突き抜けて欲しかった。



Lipnitskaia.jpg私個人としては、訳は、この本特有の「ボケっと感」がよくでており、そこが良いと思ったんだけど…(汗)

また、幕間の挿話に出てくる少女が子供らしからぬ口調なのは、
"リプニツカヤ"
みたいなSキャラな子
なのだ!
きっと…
意味なくニッコリもしないし、メディアは邪魔だし、キムヨナの演技とかにもキョーミはないのだ。


他には、メソメソ男や「幕間の挿話」は不要!という意見もでたのだが、個人的にはこれはいわゆる春樹作品にでてくる"羊男"や"鼠"みたいなもののような気がしたな…。

「ミステリ読み」としては、エピソードの意味付けはきっちりと回収したいだろう。
だが、本書にはそれは準備されていないのだ。著者が投げたボールは、ある部分読者が自らで処理しなければならない。
スリップストリーム的な手法のみならず、こういう部分も春樹作品と少し似ていると思う。
春樹作品もそうであるように、この手のものは、受け入れられる人とそうでない人の差が顕著なのだ。

ミステリーでも冒険小説でもない本書を横浜翻訳ミステリー読書会で扱うのは冒険だったらしいが、喧々諤々大いに盛り上がった。

ところで、この表紙のイラストの背後のガイコツに見える部分は、よくみると"人の顔"になっているのだが、これ一体誰の顔なのだろうか?
読書会の時は、きっとドル紙幣の大統領の顔に違いない!と思ったのだが、帰宅してドル紙幣をみると向きも違うし、骨格も違う気がする…。
他にはシェイクスピアじゃないか?という声もあったのだが、シェイクスピアにも似ていないような…。

誰かご存知の方、教えてください!!!



シスターズ・ブラザーズ

パトリック・デウィット (著), 茂木 健 (翻訳)
東京創元社 (2013/5/11)


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category: 読書会

thread: 本に関すること - janre: 本・雑誌

tag: このミス  読書会  村上春樹 
2014/03/03 Mon. 16:09 [edit]   TB: 0 | CM: 2

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この記事に対するコメント

Re: ああ、やはりコナラーか!

って、いやいや、コナラーに命は狙われてませんよ(笑)
今のところはね…。

ところで、naoさんは「とぅいらー」だったのか。
これで多少の動向が分かるな(笑)
ただコナラーにもnaoさんの動向がわかってしまうわけで、もしもコナラーに狙撃されたりしたらごめん (笑)

Spenth@ #N6kp4qTg | URL | 2014/03/11 Tue. 13:30 * edit *

Re:寒いです!

naoさん、おはようございます。
しばらくご無沙汰だったので、ついに見捨てられたのかと思っちゃいましたよ(笑)
(自分も更新してないくせに)

しかし寒いですね。トシのせいばかりではありませんよ。今年は寒いです。そして春がほんのちょっとしかなくて酷暑がやってくるんだわ。きっと…。

『シスターズ・ブラザーズ』naoさんも駄目派でしたか?(笑)
私個人としては再読してみて、「もしかしてジュリアン・バーンズより良かったんじゃないの?」と思ったクチです。

naoさんは相変わらず色々読まれているんですねぇ。
『帰ってきたヒトラー』と皆川さん『アルモニカ〜』のは読んでみようかな?
皆川さんの『開かせていただき〜』は、実は私としてはイマイチだったのですが、こっちの方がいいのかな。
私はといえば、このところずっ〜〜〜〜と確定申告と『11/22/63』に掛っきりでした(笑)
それでようやく『11/22/63』を終えたのですが、これは「キングやったな!」と思いましたよ。
確かに「このミス」No.1に相応しい力作でした。

私は次は既に購入してあるル・カレの『誰よりも狙われた男』と、ロバート・ジャクソン・ベネットの『カンパニーマン』かなぁ…。その後『ヒトラー』と皆川さんも是非読みたいですね

では、では〜

Spenth@ #N6kp4qTg | URL | 2014/03/11 Tue. 08:06 * edit *

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