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読書日記、ときどき食日記

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インスブルック葬送曲 / レーナ・アヴァンツィーニ 

まずは積読を片付け、次の読書会の課題本『羊たちの沈黙』にとりかかろうと思っているのだけど、なかなか辿りつけない…。えーと今週末なんだけど、ま、間に合うのかな…(汗)

それはさておき、本書『インスブルック葬送曲』はオーストリアの小説家によるオーストリアの古都を舞台としたミステリである。



innsbruck-city.jpg舞台はインスブルック。
長くハプスブルグ家の支配下にあったために政治、経済、芸術の中心地として大いなる発展を遂げ、現在でも中世都市の面影を残すアルプス最大の古都である。

ミュンヘンの医大生のヴェラは、母親からの電話で妹のイザベルが心停止で亡くなったことを知らされる。彼女はハンブルクの家族から遠く離れ、インスブルックの音楽学校で学んでいたのだ。あり得なかった。イザはまだ16歳になったばかりで、健康そのものだったのだ。妹の突然の死に納得できないヴェラは急ぎインスブルックに向かう。

イザが救急搬送された病院で、彼女は担当した医師を問いつめる。しかし、逆にイザが心臓に疾患を持っていた事実や、栄養失調であったことを告げられるのだった。医師によると、一瞥しただけでイザは拒食症の初期段階だと診断できたという。ヴェラは、もっと頻繁にインスブルックに訪れるべきだったと自分を責めた。
しかし、何が原因でイザは拒食症になってしまったのだろう?
ルームメイトだったベラニーに聞くと、イザは自分の乳房を憎んでいるかのような発言をしていたという。また、イザが残した手紙からは性的虐待を伺わせる記述も見られた。

ヴェラは医大をやめ、カフェのウェイトレスとして働きながらインスブルックでイザを死に追いやった犯人探しをしようと決心する。
他方、インスブルックでは切断された腕のみが発見されるという事件が起こっていた。定年間近のハイゼンベルクが捜査に乗り出すのだが、嘲笑うかのように第二の殺人が起こり…




LenaAvanzini.pngヴェラは、医大に通いながらも趣味でジャズのヴォーカルをしていたという設定だ。そして、ひょんなことからイザの通っていた音楽学校で声楽を学んでみてはどうかとすすめられ、無料で入学試験に向けたレッスンを受けられることになる。
しかし、いくら音楽の都といえ凌ぎを削る厳しい世界で、そんな巧い話ってあるのかなと思ってしまう。

また、いくら妹の死に責任を感じたとはいえ、いともたやすく医者の道を投げ出すというのもどうなのだろうか。ドイツでは医師は社会的地位もある程度高いのだし。

ところどころ、あれ?と思ったのだが、プロットは、これ、どこかで見たような感が拭えない。
オーストリアといえば、『夏を殺す少女』のアンドレアス・グルーバーだろうが、グルーバーがいかにも北欧ミステリ的なのに対し、本書はドイツミステリの影響が顕著だ。
ドイツというよりずばりS.フィツェックの影響というべきか(笑)
私は個人的にはどうもn”#$%&’…。



インスブルック葬送曲 (扶桑社ミステリー)

レーナ・アヴァンツィーニ (著), 小津 薫 (翻訳)
扶桑社 (2013/11/1)

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category: ミステリ/エンタメ(海外)

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2014/03/31 Mon. 20:44 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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