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読書日記、ときどき食日記

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翻訳ミステリー大賞コンベンション2014に行ってきた! 

昨年に引き続き、今年も『翻訳ミステリー大賞コンベンション』に行ってきた!

しかし、なぜかコンベンションの時って寒い。確か去年も寒かったような…
前々日は横浜は22℃もあったというのに…
会場は昨年と同じ東大近くの日本旅館の大広間なのだが、地下にあるので余計に寒かった。



2014419sugie.jpgそれはさておき、今年も『書評家七福神』が振り返る昨年のイチオシ作品からスタート!
司会は杉江松恋さん。

独特のファッションの杉江さん、書評家に見えない…(失礼!)
この『七福神』のイチオシ作品のコーナーで面白いのは、なんといっても北上次郎氏の"言い切り”
昨年は声を裏返らせて『暗殺者グレイマン』最高最強!と元気に絶叫していたのだが、今年は「グレイマンはマニアのためのもの」とトーンダウンしていた…
推測するに、グレイマン最強論には異論が多かったのだろう。
しかし『グレイマン』は駄目男的見地で読めばなかなか楽しめる
こんな感じ→http://spenth.blog111.fc2.com/blog-entry-329.html


それで今年はどうだったかといえば、七福神の皆さんも結構意見の割れた一年だった模様。それだけ作品も多様化しているということだろうか。
それでも後半、2013年の10月は7人中4人が『三秒間の死角 』を押していた!
これは「これが面白くないなら、何をやっても読んでももう面白くないか、感性のピントがはずれているかのどっちか」ってくらい面白いのだ。
ただ、刊行されたのが10月25日だったばかりに、各ミステリーランキング入りを逃してしまった。
ランキングは広告効果の高いので、あれに顔を出すか否かで売り上げも大きく変わってくる。ランキングの対象になるのは、前年の11月1日〜その年の10月30日までに刊行された本なので、たぶん書評家の皆さんが読む時間がなかったのだろう。もし発売が一月早かったらキングと1位を争っただろうに…

担当編集者の染田谷氏によれば、この作品は出版にこぎ着けるまでに紆余曲折あったのだそうだ。もともと版権を持っていたのは武田ランダムハウス社だったのだが、翻訳が仕上がった矢先、倒産の憂き目にあってしまった。染田谷氏がその後移った角川マガジンズは翻訳ミステリーの発行をしていないので、角川文庫から出版してもらう運びとなったのだという。染田谷さん、本当にありがとうございます。そして角川good job !
  2014419rg.jpg


また、今年は新たに「読者賞」というのが設けられたのだが、全国の読者から栄えある1位に選ばれたのは、この『三秒間の死角』だった。
私はものすごい勘違いをしていて、10月30日までに読んだ本が対象だとばかり思っていたのでキングの『11/22/63』にも、『三秒間の死角』にも投票してないのだけど、勘違いしてなかったら絶対これだった!
この読者賞受賞に際しては、翻訳者のヘレンハルメ美穂さんと著者ルースルンド氏&ヘルストレム氏からメッセージもいただいた。




  2014419taishou.jpg

そして今年の翻訳ミステリー大賞は、S.キングの『11/22/63 』に!!!
やっぱりというかなんというかキング会心の出来だし納得の結果である。キング自身が元教師ということもあり主人公に自分を重ねることもあったのだろうか、いつにも増して読ませるものに仕上がっていた。長いけど長さを感じさせない。
北上さんも声を裏返らせて「この10年で一番面白い!」と言っていた!

昨年も受賞している文藝春秋の永嶋さんは、昨年はラフな格好で後悔したので、今年はスーツでバシっとキメてきたらしい。


意外に健闘したのが『ゴーン・ガール』 で、これは女性翻訳家の票を多く集めたようだった。
ところで、どうして私のルヘインの『夜に生きる』 が候補に入っていないので???




続いて第二部は”出版社対抗ビブリオバトル”
これは、各社の編集者にこれから発売予定のイチオシ作品のプレゼンをしてもらい、どこの社のものが一番魅力的かを競うものだ。
このコンベンションはこういう情報も得られるのがよい。
今回参加したのは、東京創元社、集英社、小学館、早川書房、文藝春秋社の5社。
 2014219b2.jpg2014419b1.jpg
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なんとビブリオも文藝春秋の永嶋さんの勝ち。
文春イチオシの『Ghostman』は、なんでも永嶋さんがいままで読んだ400冊(あれ、4000冊だったっけ?)のベストオブベストで、あのT.R.スミス『チャイルド44』 を読んだ時と同じくらい驚いた作品なのだそうだ。T.R.スミスも非常に若くしてあの作品を書き上げたが、この著者のロジャー・ホッブスもまだ若干24歳。米国きっての名編集者Gary Fisketjonに見出されたのだという。
ちなみにホッブスはちょっとルックス的に『暗殺者グレイマン』のマーク・グリーニーに似てる???

また、小学館から5月に発売予定のあの方のご子息ジョー・ヒルの『ノスフェラトゥ』も面白そうだった。キングはジョーの意見を取り入れて『11/22/63』のラストを変えたというが、翻訳者の白石さん曰く、ジョー・ヒルはお母さん(キングの奥さん)の意見を参考にし『ノスフェラトゥ』の結末を変更したのだという。
家族経営…???




お土産も盛りだくさん。横浜読書会のダイスケさんは、"シャーロックのパズル"に加えてフォーサイスの『コブラ 』上下巻もゲット!

じゃんけんにも負けくじに何も当たらなかった私も、小学館さんから(ほぼ全員プレゼントの)ベリンダ・バウアーの『ラバーネッカー』のパウンドプルーフを頂いた。
おー、ベリンダ・バウアーの作品は全部読んでるぞぅ!!!
ブラックランズシリーズ三部作の中でも特に『ブラックランズ』は面白かった。

『ラバーネッカー』は、『ブラックランズ』 に続いて二度目のCWAにノミネートされた作品で、6月6日発売予定とのこと。

ということで、今年も大いに盛りかがったコンベンションだった。
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category: 雑談その他

tag: 海外ミステリ  イベント  コンベンション  読書会 
2014/04/21 Mon. 23:28 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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