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読書日記、ときどき食日記

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暗殺者の復讐 / マーク・グリーニー 

私も最近ツイてないが、ナダルさんも盲腸だって?復帰したとおもったら盲腸とか、どんだけツイてないのよ。
でも、普通に毎週試合をしていて、手術は最終戦が終わってからやるんだとか。
あの、最終戦って12月なんですけど…頼むから、もっと身体を大切にしてくださ〜い。
どうせナダルはインドア勝てる見込み薄いんだし

ナダルも満身創痍だけど、もっとやばいのがグレイマン。毎回よく生きてるなというレベルの大怪我をしながらも頑張っている。
グレイマンことコート・ジェントリーは元CIAの殺し屋だ。周囲に溶け込み人の印象に残らないことから、グレイマン(目立たない男)と呼ばれている。古巣のCIAからは「目撃次第射殺」という指令がだされており、他にもロシアマフィアのシドレンコ、フランスの巨大軍事企業、メキシコの麻薬カルテルから命を狙われている。

tallinn.jpg今回ジェントリーはその脅威の一つ、シドレンコ殺しを決意する。物語はサンクトペテルブルグにあるシドの館を襲撃するところから始まる。50人にも及ぶシドの手下とシド本人を仕留め、館を後にしたグレイマンだったが、その遥か西では、グレイマンの一挙手一投足を監視している者たちがいた。CIAからその闇資金で後ろ暗い仕事を請負う民間企業タウンゼンド社の面々だ。小型で静かな無人機スキャン・イーグルを飛ばし、それを通じてライブで監視していた。タウンゼンド社は高額の報酬でグレイマン暗殺を依頼されていた。
グレイマンはサンクトペテルブルグから脱出し、エストニアのタリンに身を潜めるが、タウンゼンド社の独行工作員デッド・アイことラス・ウィトロックにその行動を読まれていた。デッド・アイもグレイマン同様、CIAの独立資産プロジェクトによって生み出された暗殺者であり、二人は思考や行動パターンが似ているのだ。
だが、デッド・アイはここで意外な行動に出る。タウンゼンド社の暗殺チームをグレイマンのアジトに誘導する反面で、グレイマンを危機一髪のところで助け、チームを殲滅しようとしたのだ。
なぜ、デッド・アイはタウンゼンドを裏切ったのか…?果たして彼の目的は…?
デッド・アイは、グレイマンに自分たちは似ている、一緒にやろうという。グレイマンはデッド・アイを信用するわけではなかったが、フリーになってからずっと孤独であり、デッド・アイが自分のために撃たれたことにも責任を感じていた…。
その頃、イスラエルの情報機関モサドは、グレイマンがイスラエル首相暗殺を目論んでいるという情報をキャッチする。任務に当たるのはモサドきってのケースオフィサー、ルースだった。CIAの仲介のもと、ルースはタウンゼンド社と共同でグレイマン狩りに乗り出すのだが…。

mossad2.jpg早いものでグレイマンシリーズもはや4作目。翻訳ミステリー大賞コンベンションで、北上次郎さんが「超オモロ〜〜〜!」と声を裏返らせて絶叫していたので、読んでみたのが始まりだ。確かにアクションシーンは迫力満点。著者の戦闘オタクぶりも筋金入り。でも、全体的にはそれほどのモノかいな?と思ってたのだが、
やっぱ、これ、面白いですわ。
というか、本書が私は一番好きだな。

や〜〜〜〜っと、グレイマンは自分の人生が「ヤバイ」ことに気づく。今回のグレイマンは内省的だ。彼の孤独や哀しみが染み込んでくる。
CIAをやめてフリーになってからは、敵は増える一方。常に命を狙われているため逃亡生活を余儀なくされ、孤独で、祖国にすら帰れない。だが、すんなりと暗殺者を引退できるのかというとそうもいかない。孤独な心に寄り添ってくれそうな相手にようやく巡りあうのだが、容赦なく奪い去られてしまう。そして、自分のために復讐を果たすのだ。毎回、毎回グレイマンと敵の戦闘シーンは壮絶だが、その事情が存分に語られているがゆえに、今回はまた一段と凄まじく感じられる。

仇敵たるCIAとの関係においても、ターニングポイントとなる物語になっている。ようやく反撃を開始するのだ。
読者としては、ようやく溜飲がおりそうな予感がするが、そう簡単にいかないのがグレイマンの人生。
ともあれ、次の展開が楽しみである。


暗殺者の復讐 (ハヤカワ文庫NV)
マーク グリーニー (著), 伏見 威蕃 (翻訳)
早川書房 (2014/5/23)


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暗殺者グレイマン (ハヤカワ文庫 NV)</strong>
マーク グリーニー (著), 伏見 威蕃 (翻訳)
早川書房 (2012/9/21)



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暗殺者の正義 (ハヤカワ文庫 NV)
マーク グリーニー (著), 伏見 威蕃 (翻訳)
早川書房 (2013/4/5)



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暗殺者の鎮魂 (ハヤカワ文庫NV)
マーク グリーニー (著), 伏見 威蕃 (翻訳)
早川書房 (2013/10/25)


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category: スパイ・冒険・ハードボイルド

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 海外ミステリ 
2014/10/24 Fri. 20:39 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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