Reading For Pleasure

読書日記、ときどき食日記

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雨にも負けず、イモにも負けず『火星の人』読書会! 

なんとねぇ、日曜は朝から冷たい雨だったですよ…。もしかして雨男か雨女がいた?
しかし、雨にも負けず読書会は開催されるのだ。
前日からゾクゾクしてたのでリポDを飲んでコトにのぞみましたわ。

マークはジャガイモで生き延びたので、受付ではお茶とともに一人一袋のポテトチップスが!さらにemitakuさんからはスイートポテトの差し入れが。まさにイモづくし。
そして、BGMはお決まりのディスコミュージック…
この日の参加者は22名だったので、3つのグループにわかれて読書会スタート!

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   2015030102.jpg
****※以下『火星の人』ネタばれあります************




なんと本書の全体でのアベレージは8.5点。これは点数をつけはじめて以来の高得点じゃなかろうか。クルーガーの『ありふれた祈り』 も先月の『シンプル・プラン』 も超低空だったもんなぁ…。
ハード系のSFとしては読みやすいということもあるのだろうか、私のグループでは普段はSFは読まないという人が殆どだった。しかし高得点もゴロゴロ。7名中10点が2名で、9点が3名だった。かくいう私も9点でした。

高得点の理由は、
・とにかく楽しく読めて読後感も良い。
・こういったコメディ風のハードSFは今までになかったので新鮮。
・軽妙でユーモラス
・非常に近しい近未来のことを描いているので、親近感が持て理解しやすかった。
・科学的知識も手抜かりなく描かれている。
・読後感がよい。
・命の危険がある人(マーク)を垣根を超えて皆が一生懸命に助けようとするというストーリーに好感を持った。


読んだ時に、ちょうどイスラム国に後藤さんが拘束されネットなどで誹謗中傷されていた時だったので、現実と重ねてこうなるといいな、と思って読んだという人も。

また、この読書会にあたり訳者の小野田さんからメッセージをいただいたのだが、私などは彼女の思惑通り、プッと噴き出しながら楽しく読ませていただいた。本当に可愛げのあるユーモアこそが本書の生命線だと思う。

ところで、私はKindle版だったのだが、他の方の文庫を目にして割と分厚めだったことにも驚いた(Kindleだと全体のボリュームが掴みにくいのだ)そして、そして、なんとKindleには解説がない!
確かにKindleは文庫よりもちょっと安かった。でもハヤカワよ…ふざけすぎでしょ。


残りのお二人は、やや厳しめ?6点〜7点
マイナス要素としては、
・ラストが予定調和的すぎ。
・クルーの面々の人物造詣がステレオタイプ、単純すぎる。
・ルイス船長の責任を問う調査員会の可能性を知ったマークの言葉として「おまえらの母親は娼婦だ」という発言や、中国のエンジニアにつくってもらったスープにミッチが「目玉が入っていたかもしれない」などというのは、
差別的な発言とも受け取れ、嫌悪感を抱いてしまった。
・ミッチがクルーにマヌーバのプランを送ったことを、英雄的行為として片付けているのに違和感を感じた。本来なら懲罰もの。このあたりのリアリティが乏しい。


なるほどね。本書はかなり万人受けする小説だとは思うが、実際のところ万人受けということのなんと難しいことよ。
私個人としては、小説内での差別用語にあたるものに、あまりに過敏になりすぎるのもどうかなぁという気がしたな。この作品ではないけど「看護婦」とか「ニグロ」といった表現も、妙に気を遣いすぎるのもどうなのだろうかと思ってしまう。しかし、私のような鷹揚というか鈍感な人ともかく、センシティブなものについてはその扱いも難しいのもまた事実だ。訳を工夫すればという意見もあったが、例えば「おまえらの母親は娼婦」を「おまえの母ちゃん、で・べ・そ」にしてしまったら、テイストが違ってきてしまうと思うのだ。実際違わない?
こういった語彙が豊富で得意だったのが故・東江一紀さんで、彼は『キング・オブ・クール』 の冒頭1ページ目「Fuck me」というのを「ざけんな。」と訳していたっけ。それはさておき、小説内でさえもこうなのだから、日常生活ではくれぐれも気を遣わなければ…。
リアリティということに関しては、そもそもそれを追求してしまえば、マークは見捨てられちゃう可能性のほうが高いわけで、この物語自体が成り立たないわけで…いや、これってそういう類いの小説だったっけ?

あとは、ジャガイモばかりだったマークの食生活は、サツマイモがあれば良かったのにという話題も出た。サツマイモも痩せた土地で育つ作物だし、確かに両方あれば飽きずに食べられるかも。
しかし、感謝祭ではサツマイモは食べないし、アメリカ人はサツマイモ好きなんだろうか?

続いて、映画化のキャスティングについて
訳者さん情報によると、なんとルイス船長はジェシカ・チャンスティンで、彼女のパートは既に撮影済みなのだとか。ルイス船長、無駄に美人すぎる。
マット・デイモンについては、マッチョなのも知性的じゃないのも理系っぽくないのもいいけど、そもそも彼何歳なのよ…?
私は映画には期待してませんが。
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そんなこんなで読書会は終了。ついで場所を変えて二次会に突入。
この日は鶏づくしのコース、女性の皆さんはコラーゲンを補給できましたか?
手羽先唐揚げがウリのお店で、スタップの方が食べ方を伝授してくれたのだが、全く聞いていなかったため豪快に骨に肉が残ってしまうの巻。
水炊きの鍋を見つめつつなぜか話題は、大型犬の大好物「鶏頭水煮」のハナシに。あれをはじめて目にした時は、腰が抜けたわ。

ということで、皆様お疲れさまでした。
また、次回の読書会でお会いしましょう!



火星の人 (ハヤカワ文庫SF)

アンディ・ウィアー (著), 小野田和子 (翻訳)
早川書房 (2014/8/22)


Kindle版はこちら→火星の人

















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category: 読書会

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 早川書房  読書会  映画化  SF 
2015/03/02 Mon. 19:59 [edit]   TB: 0 | CM: 6

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この記事に対するコメント

Re: 恢復祈願!

ありがとうございます。
しかし、活動的…実は70代より体力のない40代だったりしますけども (汗)
強い咳止めのせいでで、フラフラ、
明日は会食で六本木まででかけなきゃならないのですが、味がしなさそうで怖いです…。

Spenth@ #- | URL | 2015/03/07 Sat. 17:49 * edit *

恢復祈願!

読書会当日からもうゾクゾクしていたとありますが、
ちと長引いておりますな・・はやく治してくださいな。
旅行・読書会と活動的なSpenthさんであるのに、
またジムにも通っていらっしゃったのに、
風邪などで体調崩されているといった報告、
過去ブログで度々目にしたことがあったような・・。

ブログでのSpenthさんは颯爽としたイメージなので、
寝込んで弱っている御姿は想像し難いのでした。

返信は不要です、ゆっくり週末休んでください・・恢復祈願!
(OTSもそう、以前トレードしてヤラレタのだった・・ふう)。

nao #6gL8X1vM | URL | 2015/03/06 Fri. 23:11 * edit *

Re: 火星の人になりたい・・火星でももうどこでもいい

お、naoさんこんばんは。

水炊き→ コラーゲン→ ゼラチン質→ 鶏頭水煮の流れです。

gumiですか〜
私はゲーム系はさっぱり…なんです。
今日一日風邪で寝込んでいたら、なんとOTSがまたIR出してたのですが、もう木星並みの重力で…

> ・・でも、がんばる。
そうだ。頑張ろう!

Spenth@ #- | URL | 2015/03/06 Fri. 20:14 * edit *

火星の人になりたい・・火星でももうどこでもいい

『火星の人』・・読んでいないので話について行けず。
しかし読書会のよい雰囲気を伝えるレポートは読んでいて愉しく・・が!
記事の最後に驚愕の場面・・。

『・・水炊きの鍋を見つめつつなぜか話題は、大型犬の大好物「鶏頭水煮」のハナシに。あれをはじめて目にした時は、腰が抜けたわ。』・・・
鍋料理を食べながらするあなたたちの会話に自分は腰を抜かしそうです・・ふう。

今度はgumi・・一難去ってまた一難。
散歩中、視界に入った木のその枝にもし輪の結ばれたロープが垂れ下がっていたら、
自分は頭を突っ込んでしまいそうです。
誰か火星につれていって欲しい。
・・でも、がんばる。

nao #6gL8X1vM | URL | 2015/03/06 Fri. 19:29 * edit *

Re: タイトルなし

Jiroさま

本当に三寒四温とはよく言ったものですねぇ。
私も火曜あたりから風邪が悪化し、声がまともに出てません(笑)

> 結構オトウサンがいらっしゃるじゃあーりませんか!

あ、それはカメさんかな?(笑)女性が多いのは確かですが、恐れることはありません。
是非一度いらしてみてください。

『ブラック・フライデー』は私は割と好きでした。
その続編もなかなかでしたよ。
しかし、あっという間に100円ですねぇ。特に翻訳ものは足がはやいというか…。

Spenth@ #- | URL | 2015/03/05 Thu. 19:27 * edit *

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# |  | 2015/03/05 Thu. 14:06 * edit *

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