Reading For Pleasure

読書日記、ときどき食日記

04« 2017 / 05 »06
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.

グリシャム「法律事務所」読書会! 

ハロウィンですねぇ・・・

いつからこんなに流行りだしたのか???
ということで便乗して、昨日の読書会はハロウィン・メニューにしてみた。
PA230124.jpg


PA230126.jpg

じゃ〜〜〜〜〜ん
ハロウィン限定、おばけ付きのハニートースト!!!


横浜読書会では居酒屋で読書会をやっており、最近ずっと使っているお店の名物がこのハニートーストなのだ。
料理にボリュームがあるので、これまでオーダーしたことがなかったのだが、今回初お目見え。
ただ、、、お味はご想像の通りで…


それはさておき、グリシャム読書会なのである。
なんで今更、グリシャムなの?と言われたのだが、えっと、私にもよくわかなくて…
最近トム・クルーズの映画を観たせい?笑 


ところで、本会にあたっては翻訳者の白石朗さんから、メッセージをいただいた。
白石さん、ありがとうございました。本当は会にも来ていただきたかったのだけど、残念ながらスケジュールが合わず。
キング作品をやる時は、是非ともいらしてくださいませ。

またグリシャム作品では、『グレイ・マウンテンズ』が準備中とのことです。
なんでも、「不況でニューヨークの法律事務所をリストラされた若き女性弁護士がヴァージニア州山地での法律ボランティアに赴いて、大自然の美しさと裏腹な醜い陰謀に巻き込まれていく」というストーリーだそうです。楽しみですね!




さて、さて、恒例の採点の結果は、、、平均6.1点
この日の参加者は14名で、得点の分布は下記の通り。
3点・・・1名 
4点・・・1名 
5点・・・3名
6点・・・1名 
7点・・・6名 
8点・・・2名 


ボリュームゾーンは7点で、8点をつけたお二人の年齢はやや高め(←失礼!)


女性陣からクレームが多かったのは、やはり、
犬のハーシーを助けてあげなかったことだった。
あの家、ドッグドアってついていたのかしら???


そしてとにかく、主人公のミッチが不評で、不評で!!!
*俗っぽい。とにかく金、金、金!
*愛せない。感情移入ができなかった。
*したたか。スーパースターすぎる。
*お金のかすめとり方がずるいしイケてない。
*正義の味方というわけでもないが、腹黒いわけでもなく中途半端。


と、まさにボロクソ(笑)
この小説自体、著者にとってまだ2作目の作品だ。書き手としては手慣れておらず、まずストーリーありきで、キャラクターで読ませるタイプのものでもない。どちらかというと、面白みはコン・ゲームみたいなところにあり、文学的な心理描写の書き込みを求める女性陣のウケもよくなかったのかな?

でも、私は実はミッチにはすごく共感できたんだけどなぁ…
今は資本主義が進みすぎ、日本もアメリカも階級が固定化してしまっているきらいがあるが、この時代はギリギリ成り上がることを夢見てもいい時代だった気もする。
日本でも立身出世といえば名誉という時代もあったが、まずはお金。アメリカン・ドリームとは大統領になることだと思っていた人もいたようだが、そうじゃないと思うな。大富豪になることなのだ。
ハーバードのロースクールを優秀な成績ででて、ウォール街に就職するのは、今も昔も野望を果たすための大きな一歩だ。が、彼らの目標は大金を稼ぐだけ稼いで、できるだけはやく引退することだ。そしてあまりある時間を遊んで暮らす。たぶん、そういった生活に飽きることができてはじめて名誉が欲しくなるのだろう。
折しも、妙な髪型の不動産王が大統領戦に出馬し善戦しているそうだが、万が一彼が大統領になったとしたらどうなるのだろう?

話は脱線したが、ミッチが最後にアビーにいった「ありていにいって、僕は弁護士なんかなりたくもなかった」というのは本音だと思うな。

自らも恵まれたとはいえない境遇だったグリシャム自身とミッチは重なったし、そういった彼の渇望とさえいえる欲望もとてもよく理解できたかな。
時代背景もあるのだろうが、
はい、認めます。私は「拝金主義者」です!!!
安倍さん、頑張って日経平均をあと最低2000円あげてくださ〜い!

PA2301231.jpg

不評なミッチに比べ人気だったのが、殺された探偵の秘書で情婦のタミー。
タミーはまさに八面六臂の大活躍だったが、そのモチベーションはどこから?というのも話題になった。
映画では探偵がマフィアに殺されるシーンに立ち会っているので、「復讐」という要素も強調されていたが、小説ではやはり「お金」ではないだろうか。
ミッチがマフィアからせしめたお金は1000万ドル、そのうち100万ドルづつアビーの両親と自分の母親宛に送金し、100万を口座に残して700万ドルをスイスの自分の匿名講座に送金している。彼女は「これで、一生お金に困らない」といっているので、たぶんこの口座に残された分が、タミーの取り分なのだろう。
円高の今換算すれば、100万ドルは命を引き換えにするにふさわしい金額ではないという声もあったが、いやいやいや、その当時にしてみれば大金も大金だし、世界にはわずか数万円のために自分の内臓を差し出す人間も五万といる。
タミーは雇い主であり同時に情夫だった存在のエディを失い、一か八かの賭けにでたと考えても不思議ではないと思うんだけども…。
こうしてみると、どうして私が「法律事務所」が好きなのかよぉ〜くわかるわ(笑)

他には、
*FBIがダメすぎる
*法廷もののほうが好み
*前半は面白いが、後半はダレた
*偶然に頼りすぎている
*結末が予想できてつまらない
*いっそお金をとるのに失敗するとかのほうがよかったかも
*兄のレイがもう少し活躍すればよかった
*スリルを感じない
*話すことはないもないくらいのめりこめなかった

ネガティブな意見が多かった割に、平均6点というのはいかに???
しかし、あっというまに時間は過ぎ、大いに盛り上がった会となったのだった。

おしまい。

次回11月の読書会は、
今年も大本命ルメートルの『悲しみのイレーヌ』 に決定しました!





法律事務所 (小学館文庫)

ジョン グリシャム (著), 白石 朗 (翻訳)
出版社: 小学館 (2003/02)








悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)

ピエール・ルメートル (編集), 橘 明美 (翻訳)
出版社: 文藝春秋 (2015/10/9)


Kindle版はこちら
悲しみのイレーヌ (文春文庫)
¥880





関連記事

category: 読書会

thread: 本に関すること - janre: 本・雑誌

tag: 読書会  海外ミステリ  映画化 
2015/10/24 Sat. 16:04 [edit]   TB: 0 | CM: 2

go page top

この記事に対するコメント

Re: タイトルなし

naoさん、おはようございます。

え、ハニートースト、やばかったですかね(笑)
防音とかの関係上、読書会ではこのお店ばかりで、メニューも飽き飽きだったので、
渡りに船で「ハロウィン・メニュー」にしてみたのですよ。
(他の居酒屋だとうるさいし、大人数に対応できないので、最終的にたどりついたのがここなの)

ハロウィン、とにかく流行ってますよね。
本当に、なんなんだろう?仮装とか、日本人のオタク魂とマッチしちゃったのかな?

しかしグリシャムは、もうさすがに古いなと感じました。
今年は、やはり「イレーヌ」でしょ!

狐狸庵先生、大好きでした!
遠藤周作としてより狐狸庵先生のほうが好きだったかも。
でも、狐狸庵先生の指摘通り、私はキリスト教というものに対してずっと???だったのですけども…

Spenth@ #- | URL | 2015/10/25 Sun. 10:03 * edit *

ハロウィン・メニュー・・ってこのシロモノは何!?
この店・・バカですな(またおこられるよ)。
こんなもの前にしたら、読書会では戦意喪失状態に。
どうしても食べろと言われたら、
クリームを除いて果物だけをつまんでいただきたい。

グリシャムの著作では『評決のとき』『甘い薬害 』が代表作なのでしょうが。
Spenthさんお薦めのこの『法律事務所』も読みたくなったきました。
というのも記事の中の<文学的な心理描写の書き込みを求める女性陣のウケもよくなかったのかな?>(!)の一文、
スノッブな連中(失礼)に敵対心を持つエンタメ読者の自分の注意を引いたのでした(またヒンシュク発言)。

しかし、クリスマスはともかく、ハロウィンって何!?
前年、ある大学のフォロアの階段で
ゾンビナース(なんで?)のコスプレグループとすれ違い、
その瞬間心臓がとびはねましたわい・・凶器。

今月再読した狐狸庵先生の名作の一節が頭をよぎる・・。
「・・私は二十年後の布教の後に日本人を知った。・・日本人は我々の神を彼等流に屈折させ変化させ、そして別のものを作りあげはじめたのだ。・・彼等が信じていたのは基督教の神ではない。日本人は今日まで・・神の概念はもたなかったし、これからももてないだろう」・・byフェレイラ教父。
(引用する自分も神の概念はもてていないのでした・・日本人にはやはり無理)。

ルメートルの『悲しみのイレーヌ』借りられたので近いうち読みます。
今日は朝から町内の臨時の清掃・・ふう。
ではまた!

nao #6gL8X1vM | URL | 2015/10/25 Sun. 06:48 * edit *

go page top

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://spenth.blog111.fc2.com/tb.php/522-4000e63f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top