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読書日記、ときどき食日記

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神の水 / パオロ・バチガルピ 

忘年会シーズン真っ只中。

マダム陣にお誘いを受けて伺ったのは、シェラスコのお店のブラジル・サンバ・ショー!!!
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お肉も美味しいお店なんだけど、盛り上がったのは、
あのお姉さんの胸はホンモノなのか?!
ということだった(笑)

いや〜〜〜〜どうなんだろう?



それはともかく、バチガルピの新刊『神の水』を読み終わったのだ。
今日の本題はサンバのお姉さんの胸ではなく、バチガルピの新刊なのだ。


神の水 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

パオロ・バチガルピ (著), 中原尚哉 (翻訳)
出版社: 早川書房 (2015/10/22)

Kindle版
神の水 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)



やっぱり、バチガルピはすごい〜〜!
なんだかミステリランキングの締め切りの10月を過ぎてからのほうが、面白い本を読んでる気がするわ。

『ねじまき少女』 では石油が枯渇し、エネルギー構造が激変した近未来のバンコクを描いたが、今回は水資源が枯渇したアメリカ南西部。
コロラド川流域のネバダ、アリゾナ、カリフォルニアの各州は、水資源をめぐる対立から州境を閉ざし一挙即発の状況になっている。人々は水を求めて北へ向かおうとし、州境では越境斡旋業者のコヨーテが暗躍していた。
かつてのコロラド川は自由に勢いよく流れていたが、今は水位も低く流れも鈍いばかりか、途中、何度も巨大なダムに堰き止められる。もはやメキシコ国境までは一滴の水も流れないのだ。
このコロラド川を牛耳っているのが、"コロラド川の女王"こと南ネバダ水資源公社のキャサリン・ケースだ。人々は彼女を殺し屋と呼ぶ。彼女の手下の水工作員(ウォーターナイフ)が、コロラド川の違法採水に過酷な取り締まりを行うからだ。ケースは給水管のバルブをしめることで、大虐殺を行ったのだった。
富裕層の住まう環境完全都市(アーコロジー)の外には、死と砂漠しかない。
ケースのウォーターナイフのアンヘルは、彼女の命で水を止められた瀕死の街、フェニックスに赴く。そこで何かが起ころうろしているのだ。
同じ頃、フェニックスで活動している水問題のジャーナリストのルーシーは、友人のジェイミーの惨殺体を発見する。水役人のジェイミーは、前夜、ルーシーに厳格なコロラド川協定を覆す水利権を見つけたと話していた。ジェイミーは何を見つけたのか?
一方、テキサス難民のマリアは、必要に迫られて水採掘会社の重役に身体を売ろうとしていた。

ウォーターナイフのアンヘル、ジャーナリストのルーシー、テキサス難民のマリアは、水利権をめぐる争いに飲み込まれていくのだが…
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中国人が日本の山林を買いあさっているというのを耳にしたのは、数年前だっただろうか。
その目的は水資源だという。人口爆発や地球環境の変化を勘案すれば、やがて深刻な水不足がやってくることが中国人にはわかっているのだ。日本はどうなるのだろう…?
本書のあとがきで著者は、「ここで描いた悲惨な未来は、何人もの科学および環境ジャーナリストたちの献身的な研究結果に基づいている」と言ってもいる。本書で繰り広げられる悪夢は、来るべき未来の姿であり、本書は「警告の書」でもあるのだ。ちなみに、本書の舞台はアメリカ南西部ではあるものの、日本の存在感はない。かすかにヨコハマカッターという道具の名称にみられるのみ…。

本当にひどい状況になってしまったとき、人々はどうするのだろう?
作中で、ウォーターナイフのアンヘルはこんなことを言っている。「ひどい状況がはじまったときは、人は最初は協力しあうだろう。しかし本当にひどい状況になったら、もうそんなことはしない」人は性善説を信じたがるが、歴史やルワンダで起こった出来事などをみるかぎり性悪説に反論することはできない。
ここに描かれていることは、しかし悲しくどうしようもない人間の真実かもしれない。が、唯一の救いはウォーターナイフのなかにみられたある種の誠実さだろうか。
ところで、アメリカの水利権は、その利権の古い方から優先されるのだそうだ。州境を閉ざし各州がスパイ活動を行い、一発即発の混沌の状態にあってさえ、その「秩序」というか「ルール」が守られようとすることも面白いと思う。

これまで読んだバチガルピ作品中、最も残虐で暴力的でダークな仕上がり『ねじまき少女』 『シップブレイカー』 にあったような、どこか幻想的な雰囲気はここにはない。目に浮かぶような残虐なシーンもあることから、好みも分かれるかも。





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category: SF ファンタジー

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 海外ミステリ  早川書房  SF  ポケミス   
2015/12/09 Wed. 23:55 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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たぶん偽

みるからに偽もの

T/T #- | URL | 2015/12/10 Thu. 10:38 * edit *

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