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読書日記、ときどき食日記

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ガール・オン・ザ・トレイン / ポーラ・ホーキングズ 

明日からまた日常が戻ってくる。
しかも、カレンダーの並びも悪くて明日は月曜ときた・・・
一週間、頑張らねば。

それはそうと、箱根駅伝は青学のぶっちぎり!!!
ぶっちぎりすぎで逆にツマラナイ…という(笑)
青学ってついこの間まで駅伝で優勝するような感じでもイメージでもなかったのだけど、時代なのかな〜
我がエンジのWはもしやシード落ちか?!と心配したけど、4位でフィニッシュ。
シード権確保できてよかった〜!



ガール・オン・ザ・トレイン(上) (講談社文庫)

ガール・オン・ザ・トレイン(下) (講談社文庫)

ポーラ・ホーキンズ (著), 池田 真紀子 (翻訳)
出版社: 講談社 (2015/10/15)






さて、なんだかんだで忙しく、年を跨いで『ガール・オン・ザ・トレイン』を読み終わった。
これね、まさに英国版『ゴーン・ガール 』なのだ。
ただ、英国版だけあってウエットというか物語に情緒がある。
若い人は「ゴーン・ガール」のほうがいいというかもしれないけど、私はこっちのほうが好きかな?
しかも、ポーラ・ホーキングズの処女作なのだというからオドロキ。ごくごく少ない登場人物で、こんなミステリが書けるなんてスゴイと思う。
池田さんの訳もよく馴染んで読みやすい。


主人公はレイチェルという女性だ。
彼女は毎日ロンドン郊外のベッドタウンからユーストン駅に向かう電車に乗っている。車窓からは、かつて自分が元夫と暮らしていた線路際のこぎれいな家がみえる。今はその家には、元夫のトムとレイチェルから妻の座を奪ったアナ、それから二人の娘が暮らしている。彼女はこの家を未だ直視することができない。
今の彼女は、郊外のベッドタウンの友人の家に間借りさせてもらっている身だ。以前よりもかなり太り、セックスアピールは完全に失ってしまった。そして見るからに荒んでいる。
おまけに、アルコール依存症が理由で失業したというのに、それを家主の友人に知られたくないため、こうして毎日決まった時間の電車に乗っているのだ。
元の自分の家から4軒離れた家はレイチェルの大のお気に入りだ。そこには美男美女のカップルが暮らしているのだ。レイチェルは"仮に彼らを”ジェイソンとジェスと名付け、色々な想像をして楽しんでいた。ジェイソンは笑い声の素敵な医師で、小柄な金髪のジェスは、芸術関係の仕事をしている…etc
幸福そうな二人に、レイチェルはかつての自分とトムを重ねていた。彼らは彼女が失ってしまったものそのものだったのだ。
レイチェルの楽しみは電車の中から幸福そうな彼らを見ることだけといってもよかった。それ以外は、お酒を飲んで元夫に電話をかけ、自己嫌悪に陥っているのだから。
だが、ある日、レイチェルはジェスの裏切りを目撃してしまう。
そして、ジェスことメガンは突如として失踪してしまうのだった…

物語は、レイチェル、メガン、アナの三人の女性の独白という形で描かれていく。レイチェルとメガンの独白シーンにはタイムラグがあり、おまけにレイチェルはアルコールによるブラックアウトのために決定的なシーンの記憶を失ってしまっている。その時、何が起こったのか?が本書のミステリー。

構成も「ゴーン・ガール」に似ているし、両者とも男女の物語でもあるが、展開も全体としての印象も全く異なる。もっと全然ウエットだし、なんだかせつなくさもあるのだ。
そういえば、著者のポーラ・ホーキングズとギリアン・フリンも少し似ているかも。
paula hawkins

アルコール依存症で、時に記憶がブラックアウトしてしまうレイチェルは、語り手としてはいささか頼りない。
不妊が原因でアルコール依存症になり、慰めを他の女に求めた夫の不倫相手が妊娠し離婚。しかし元夫には未練タラタラ…
気の毒ではあるが、惨め極まりないといっていい。だが、どこか応援したくなるキャラクターでもあるのだ。

話は逸れるが、実は私の友人が全くレイチェルと同じ体験をしている。彼女はとても強く立派な女性なので、レイチェルのようにいつまでも引きずったりせず、生まれてくる子供のために、元夫と妊娠した不倫相手を祝福して身を引いたのだ。
今は、彼女も再婚し、優しい旦那さんと息子さんとともに幸福に暮らしている。
立派というか、立派すぎるというか…当時はどうしてそんな神様みたいなことができるのかと思ったものだが、そういう女性だからこそ、幸福を手繰り寄せることができたのだろう。
だが、皆が皆、彼女のように強く立派でいられるわけではない。なので、私は結構レイチェルには大いに同情し、応援しながら読んだかな。

何ごとにも裏面というものはある。私たちが「絶対そうだ」と思っていることでも、実はそうではなかったりすることも多い。
人は見たいものしか見ないというが、その死角をつくようなミステリーだと思う。

本書はドリームワークスが映画化権を取得したそうなので、映像化も楽しみ。
そういえば、本家『ゴーン・ガール 』の著者ギリアン・フリンは、『ゴーン・ガール』 の続編の可能性を示唆しているという。とにかく大ヒットしたからなぁ。
エイミーとニックの行く末は見たいような見たくないような…



ゴーン・ガール 上 (小学館文庫)
ゴーン・ガール 下 (小学館文庫)

ギリアン フリン (著), 中谷 友紀子 (翻訳)
出版社: 小学館 (2013/6/6)










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category: ミステリ/エンタメ(海外)

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 海外ミステリ  文庫  英国 
2016/01/03 Sun. 20:39 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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