Reading For Pleasure

読書日記、ときどき食日記

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安売り、再読、凡作、肉リベンジ… 

あ〜〜〜〜〜〜あああああああああ
日経バカ安!!!


まるでギリシャとチャイナのダブルショックの時のデジャヴ。
これは、、、信用買いさんは全滅だろうなぁ…
優待目当てで欲しかった株も手が届くところにまで落ちてきたけど、ここはもう一段下げそう…

黒田日銀総裁は「なんでもやる!」と言ってるらしいけど、
はい、はい、なんでもやってくださいよ。これ、ヤバイでしょ…



それはさておき、昨晩は大晦日に失敗したローストビーフのリベンジをした。
年末ほど高価な肉ではなかったけど、今度はまあまあ、うまくできたかな?
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我が家のダイニングは暗いので、うまく写らないわ

お肉も美味しかったけど、トリュフオイルを入れたポテトも美味しかった。
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トリュフ万能!

そしていい感じに酔った頭で、週末に読書会があるので、昨日の夜、慌ててランズデールの『ボトムズ』を読んだのだ。
ランズデールの『ボトムズ』はやっぱり再読なので、新鮮味が落ちてしまったかな…


ボトムズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ジョー・R・ランズデール (著), 北野 寿美枝 (翻訳)
出版社: 早川書房 (2005/3/24)





どういう話かというと、老齢に達した主人公が、子供時代に自分の住んでいた田舎町で起きた連続殺人事件を回想するというものだ。
舞台は、1930年代のアメリカはテキサス東部の田舎町。最初に被害者を"ボトムズ”(低湿地)で発見したのは主人公のハリーとその妹だったのだ。ボトムズには、伝説の怪物ゴートマンが住んでいるといわれていた。妹とともにボトムズに迷いこんでしまったハリーは、ゴートマンと思しき怪物に追いかけられなんとか川岸にたどり着くのだが、そこで無残に切り刻まれ、有刺鉄線に縛られた全裸の黒人女性の遺体を発見してしまう。
そして、次々と被害者は出るが、黒人女性のそれも娼婦ばかりであったために、人々はそれを「事件」にしようとはしなかったのだ…当時はそういう時代だった。
治安官を務める善良なハリーの父親は事件を捜査しようとするが、人々は黒人の死に冷淡だ。しかし、パパがある老人が逮捕したことで、町は大騒ぎになってしまう。その老人は黒人だったからだ。
人々は、彼が犯人であってもそうでなくても、彼を犯人として処罰してしまうことで、事件を忘れたがっていたのだ。そして、そのことはハリーの家族を揺るがす一大事へと発展してしまうのだった…

「人種差別」をテーマにした重めの物語だが、ハリー少年の目を通し、伝説上の怪物などを組み込むことで、うまくバランスをとっている良い作品だと思う。それでいてシリアスさは失っていないのだ。30年代当時のアメリカ南部の生活の様子も鮮明に浮かんでくる。
おそらくは、読書会での評価も高いにちがいない。何しろ、エドガー賞も受賞しているのだし。

ただ、特にミステリーは、最も再読に向かない種類の本でもあると思うのだ。(古典、本格ファンで、なんども同じ本を繰り返し読むのが好きな方はゴメンナサイ。)
既に犯人がわかっているというのもあるだろうが、広義のミステリの醍醐味は何も犯人探しだけはないので、それはさほど関係ない。
では、どうしてかといえば、その類を多く読むことによって「すれっからし」になっていくからなのだ。

いまでは、多くの人がシリアルキラーは20代から40代の白人男性が多いということが刷り込まれているのではないだろうか。しかもそういった衝動は、子供時代の虐待の体験や、何か凄惨な経験をしたことが引き金になるということも知っている。もし再読でなかったとしても、犯人の想像は容易だろう。
現在ほど、サイコパスやシリアルキラーについて熟知している時代はない。ドラマ『クリミナル・マインド』は、その人気からなんとシーズン10をむかえた。
サイコパスやシリアルキラーは、その事実が象徴するように、本に限らずエンタメの支柱になっているのだ。

だから、巻末で解説者の方がいうように、「敢えて型通りのシリアルキラーを持ってくることが"目くらまし"やミスディレクションになっている」とも、私には思えなかった。皮肉な現実を明らかにしたという感じはしたが。
現在まで生き延びることができた老齢の主人公に語らせる手法も、味がありノスタルジックな面はいいと思うが、作中、ハリーがどんな危機にあろうとも、「絶対助かる」ことが前提のため、スリルが削がれるというマイナス面もあったかも。

しかし、こんなことは初読のときには全く思わなかったのだ。

やはり、肉も本もその美味しさのピークにいただくべきなのだ。
お肉も本も一度冷凍してしまうと、味が落ちてしまう…


ところで、今日発売の週刊文春の池上冬樹氏のミステリーレビューに、『ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女』 が取り上げられているのだが、「凡庸な力量の作家による凡作」と、これがかなり手厳しい(笑)


池上冬樹氏は、きっと私なんか比べ物にならないほどの筋金入りの「すれっからし」なのだろう(笑)

確かに、「説明的にすぎるきらい」はあるし、これ一作でのミステリとしての纏まりはよくないかもしれない。
でも、訳者の方も解説で触れているように、ラーゲルクランツは、第5部、6部での展開を視野に入れ、大局的な展開を考えているのではないかなと思うけども…。
「プロなら文庫一冊のボリュームで、読者に面白いと思わせる本を書いてほしいわ」という方には、オススメしない。(笑)そもそも上下巻だし。

さらに、池上氏曰く、「事件へのリスベットの関与や動機も弱い」(立ち読みなので曖昧)とのことだったが、もしこれまでと同様にリスベット自身が徹底的に虐げられ、その復讐としてコトをなすというパターンなら、逆に私はがっかりしたかも。
だって、もうそれは三部作で散々お目にかかったから。
ラーゲルクランツの評価としては、次作でどう展開するのか次第だと思うけどなぁ…。



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category: 雑談その他

thread: 本に関すること - janre: 本・雑誌

2016/01/14 Thu. 14:19 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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