Reading For Pleasure

読書日記、ときどき食日記

03« 2017 / 04 »05
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.

翻訳ミステリー大賞コンベンション@スウェーデン大使館 Part1 

今年も翻訳ミステリー大賞コンベンションに行ってきた。
翻訳ミステリー大賞コンベンションは、翻訳ミステリーの翻訳家さんと読者の年に一度の祭典のようなもの。

今年の会場は、なんとなんと、六本木一丁目のスウェーデン大使館!
P4020078.jpg


スウェーデン大使館広報・文化担当官、アダム・ベイェさんによる挨拶で開会。
P4020084.jpg

まず、「七福神で振り返る翻訳ミステリーこの一年」から。
翻訳ミステリー大賞シンジケートの人気連載、「七福神の今月の一冊」から昨年1年のベスト作品を振り返るという恒例のコーナーである。

司会は今年も杉江松恋さんだけど、、、
あら???もしかしてただいま増量中???
P4020095.jpg

写真は右から川出さん、北上さん、酒井さん、吉野さん。
P4020089.jpg


このコーナーは北上さんと杉江さんの掛け合いが面白いのだが、そんな北上さんの昨年のベスト1は、ヨート&ローセンフェルトの『犯罪心理捜査官セバスチャン 模倣犯』 なのだそうだ。理想のダメ男小説とのことだが、ただ、男と女の理想は違うので…
ちなみに、2位はクルーガーの『ありふれた祈り』、3位はインドリダソンの『声』とのこと。






2014年10月から2015年1月の間で、多く挙げられていたのがシーラッハの禁忌
人間の犯す罪とは何かという大きなテーマ(川出)シーラッハの作品は、常にフェアプレイなのか否か議論の対象になりがちだが、この作品に限っていえば、講談社ノベルズ本格ミステリに入れられてもおかしくない(酒井)と絶賛だったけど、杉江さんによれば、某マークの某なんとかとトリックが似ているとのこと。
誰かじゃあるまいし、シーラッハはパクったりはしない気がするけど、某が多すぎてネタ元特定できず…
ちなみに、酒寄センセ情報によれば、シーラッハの新作『テロ』は夏頃発売予定なのだそうだ。なんというタイムリーなタイトル!




次の2月から4月までからは『悪意の波紋 』
昨年、ミステリ界を席巻したフレンチ勢。でも人によって好みが割れるのもフレンチミステリの特徴でもある(笑)好きな人はすごく好きだけど、ダメな人はとことんダメ。フランス人だから仕方ないというか、七福神のおっしゃる通り、興味がじゃんじゃん他に逸れていき、予想を全部裏切り、場外乱闘で終わる感じ(笑)
でも、私はこれ昨年のベスト10に入れましたけども…





次の期は、圧倒的に『エンジェルメイカー』 昨年からずっとハーカウェイ押しだった杉江さん。「どうでもいいバカ以外、全て詰まっている本」とのことです。ちなみにハーカウェイはあのジョン・ル・カレのご子息。作風は全く違うけど…
ものすごくボリュームも中身もある本で、饒舌で饒舌で饒舌な本だけど、なんといってもお高い!のだが、杉江さん曰く、次のハーカウェイの版権はバカ高いそうで、これがバカ売れしてくれないと早川さんが買ってくれないとかww
と、幾度となく、ハーカウェイ愛を叫んでいた杉江さんなのだった。




最後は、しばし低迷していたディーヴァー復活の力作。
「どんでん返し」が常に期待されてハードルが高くなる一方にもかかわらず、挑み続けるディーヴァーの底力を見せてくれた。
なかでも七福神が高く評価していたのは、いつもは伏線を張らないディーヴァーが大胆な策にでたこと。
『ボーン・コレクター』や、あの強敵との絡み方も非常に上手かった。
私もディーヴァーは本当に尊敬します!安易な方法に逃げないところも好き。



続いては、翻訳ミステリー読者賞の発表へ。
P4020118.jpg
読者賞は、A・インドリダソンの「声」!

インドリダソンさんにかわって、受賞の言葉を述べる翻訳者の柳沢さん。
おめでとうございます〜〜!
P4020125.jpg


以下、柳沢さんからの言葉を少々…

A・インドリダソンの『湿地』 を最初に翻訳したとき、”女性に対するあまりに激しい暴力”に衝撃を受けてしまい、「なぜ、こんなに酷いことが書けるのか、絶対に作家に直接会って聞かなくては!」と思いました。
そして実際に会いにいったのですが、私の問いに対して彼は、「これほど酷いことだからこそ、男性たちに伝えたいのだ」と答えたのです。そして、彼は作家は全てを書き切るべきだという信念を持っていました。一目見て、人柄も本当に素晴らしい方だとわかり、以降は心服して翻訳をしています。
インドリダソン作品のテーマは、常に"犯罪と家族"ですが、彼は、犯罪は人々の壊れた心が原因であると考えており、それに対して人々が出来うることは「子供を愛すること」だけだと言っていました。

社会の最小単位である「家族」がきちんと結びついていなければ、社会は健全でありえないということだろう。この『声』も、柳沢さん曰く「ものすごく壊れた家族」から始まる物語なのだという。

『声』は実は私、未読なのだけど、読まなくちゃ!



読者賞の1位以下はこんな感じ。
P4020120.jpg
今年は129名の方々が参加くださったそう。
集計、お疲れ様でした〜〜!

翻訳ミステリ大賞と、ヨハン・テオリンさんの講演はまた後日!
















関連記事

category: 雑談その他

thread: いってきました^^ - janre: ブログ

tag: 海外ミステリ    コンベンション 
2016/04/03 Sun. 10:24 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://spenth.blog111.fc2.com/tb.php/593-bdc451e0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top