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読書日記、ときどき食日記

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プリティ・ガールズ / カリン・スローター 

GWのもう一冊、『プリティ・ガールズ』はカリン・スローターのスリラー。
頭は使わない系です(笑)

カリン・スローターは、昨年『警官の街』でエドガー賞候補にもなったことで、気になっていたのだ。せっかくなので、最新作を読んでみた。
リー・チャイルドが「本年度最高のスリラー」と賛辞をおくっているし、それにハーパー文庫(Kindle版あるし!)って、ちょっと価格が控えめなのだ。

このカリンさん、撮る時期の問題なのか、写真によってすごく印象が違う。
すごく体重差がありそう……!!!なので、一番美しいお写真を選んでみた。
美しいバージョンは、ちょっとジョディ・フォスターに似てる??? 
KSlaughter3.jpg 

で、どんなストーリーかといえば、ちょっと『ゴーン・ガール』的。(そこまで洒落てはいない)

主人公はアトランタに住む裕福で美しい主婦のクレア。
そのクレアの優しくて金持ちの夫ポールが、路地裏で強盗に襲われて不慮の死を遂げてしまう。だが、優しい夫には、クレアの知らない秘密があったのだ。
ポールの葬儀中に自宅に強盗に入られたクレアは、保険代理店の連絡先を調べようと、ポールのパソコンを探る。家のことは全てポールが管理しており、几帳面なポールは、修理屋や保険屋などの一覧をPC内に保管していたのだ。だが、ポールのパソコンでクレアが見つけたのは、なんと”猟奇ポルノ”だった。壁に鎖でつながれた若い女性が、ナイフや電気ショックなどで拷問を受け、レイプされ、あげく殺されるというものだ。
そのあまりのおぞましさに、クレアは動揺して刑事に相談するが、その血は作り物で、よくある二流ポルノに過ぎないと一蹴されてしまう。だが、そのビデオに映っていた女性は、今、街で行方不明になって話題になっている美少女にそっくりで、ナイフを刺し血が吹き出るシーンもとても作り物とは思えなかった。ビデオの中の彼女は姉のジュリアを思い出させた。クレアの一番上の姉のジュリアは、24年前に行方不明になったままになっているのだ。
当時、ジュリアの捜査を担当した刑事は、若い娘の気まぐれな家出だろうということでカタをつけたがったが、ジュリアは決してそんないい加減な娘ではなかった。
ジュリアのことがきっかけで、クレアの家族は崩壊した。両親は離婚、クレアのすぐ上の姉、リディアは、麻薬に溺れる不良娘となり、末っ子のクレアはリディアに比べると品行方正な良い娘に育ったが、決して他人に感情を見せないようになった。
その上、リディアがクレアの夫ポールに乱暴されかけたと言ったことが原因で、残された姉妹は長年絶縁状態にあった。
ポルノを発見した直後、クレアの元に突如としてFBIが訪ねてくる。
夫のポールは事故死だったのに、なぜ、FBIが…?

これが、読んでびっくりのハードさ…

物語は、主人公のクレア、クレアの姉のリディアの視点と、クレアたちの父親の手記によって語られていく。最初は状況がつかめずイライラする人も多いかも。
アマゾンレビューで言われているような、訳のまずさは私は全く感じなかった。これは、訳の問題ではなく、そもそもの書き方の問題だと思う。これで訳がどうのっていわれたら、新訳の「ティンカー・テイラー〜」なんてね…もう、そりゃそりゃですよ。
あえてやっているのか、それとも技量の問題かはわからないけど、癖があるのは確か。でも、群像劇だと思って少し我慢して読んでいれば、次第に全体像が明らかになるし、著者が明かしたかったことも見えてくる。

そして、そして、もう、なにがすごいって、クレアの豹変ぶりがすごいのだ。ポールじゃないの!!!(笑)
完璧だと思っていた夫の、知られざる面があらわになっていくというのがメインのストーリーなのだが、クレアの(読者に対して)隠された一面も、あわらになっていく。
私はクレアのほうが、よほど心配だったわ(笑)
『ゴーン・ガール』「結局、お似合いの夫婦じゃん!」と思ったけど、ある意味、クレアとポールもお似合いじゃないのかなぁ…

決着のつけ方も、いわゆる日本的な道徳にはそっていないため、賛否ありそう。
女性作家のものは概してそうだが、ダメな人はとことんダメなタイプの本だと思う。

最高ではないけど、私はまぁまぁだったかな。
2時間ドラマだと思って読めば、ストレスはないかと…



            


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category: ミステリ/エンタメ(海外)

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tag: 海外ミステリ  文庫 
2016/05/11 Wed. 16:02 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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