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読書日記、ときどき食日記

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愛しき女に女に最後の一杯を / ジョン・サンドロリーニ 

エルロイが沼化で、一旦中断し本書へと鞍替え。
こちらがサクっと読めたのだから、天候や気分の問題ではなく、やっぱり私自身がエルロイがダメなんだろうなぁ…
三冊一気にDLしたのに〜〜(泣)

そして、舛添さんもついに辞任。
次は誰になるのかな?誰がやっても同じような気もするけども

さて、さて、「愛しき女に最後の一杯を」って、、、、キザなタイトルだと思うでしょ?
私もそう思ったわ〜(^-^)
しかも、なんかゴロが悪い。落ち着きがよくない。
ルヘインのパトリック&アンジーシリーズの邦題の失敗作みたいだな、とか(笑)
ハヤカワのセンスって相変わらずだな、とか(笑)

原題は、シナトラの「One For My Baby(and One More For The Road)」からとったであろう「One For Our Baby」なのだそうだ。

う〜ん、やっぱりゴロ的にも読んだ感想的にも、単純に訳したほうが良かったような…?
だって、歴代の名作って、、、、「さらば、愛しき女よ」とか、「愛しき者はすべて去りゆく」とか、
語感もいいのよね…


と、それはさておき、物語の舞台は1960年のアメリカ、パームビーチ。
主人公は輸送機のパイロットのジョセフ(ジョー)・ブオノーモだ。
ジョーとシナトラとは、52年にバハマのカジノで知り合って以来の仲。

ある時ジョーはシナトラから、自分の新しいGFライラを<フォックス>のスクリーンテストのため、パームビーチの自宅からバーバンクに送っていくよう頼まれる。
シナトラの過去の女たちは皆すこぶるつきの美人だ。楽しくないはずがない。
ところが、彼がぞっこんになっている女は、かつてのジョーの婚約者のヘレンだったのだ。
再会した彼女は当時よりも美しくなり、名を変えていた。彼女は賞味期限が切れてしまう前に勝負しようとしていたのだ。
複雑な心境でヘレンを無事送り届けたジョーだったが、その翌日、シナトラから彼女が行方不明になったとの電話がかかってくる。ヘレンはスクリーンテストにも現れず、突如姿を消してしまったのだという。
ジョーはわずかな手がかりを頼りにヘレンの行方を追うのだが…

Lockheed_P-38_Lightning_USAF.jpg 

全編一人称で、おまけにジョーは飛行機乗りだけでなく、私立探偵の免許も持っていたりする。ただ、それを使うのはシナトラのためだけだが。
そんなことからも、ありふれた典型的ハードボイルドのような感じもするが、シナトラの存在と、ジョーが飛行機乗りだということ、これが大きい。
シナトラはイタリア系マフィアとの黒い噂も絶えなかった人物だ。そのマフィアを介してジョン・F・ケネディとも交流を持っていたのも有名な話。
ヘレン失踪の原因に絡めて、そういった黒いつながりが非常にうまく描かれている。何しろ、本書の幕開けは1960年なのだから!
ジョーやヘレンといった人物は架空なのだろうが、彼らはあたかも実在し、彼らをモデルに小説が書かれたのではないかという気分にすらなる。

物語の顛末はまさに歌の通りだ。
というよりも、「One For My Baby(and One More For The Road)」ありきの小説なのだろう。
ジョーという名も、歌詞の
There's no one in the place except you and me.
So,set'em up,Joe.
にかけているのだろうし。

ヘレン愛用の白檀の香りを効果的に使うなど、小洒落ていて、甘やかでもあるが、アクションは激しめ。
カーアクションは全くないが代わりに、飛行機を使ったものにバージョンアップしているし、タイトルやシナトラの歌から受ける印象よりかは過激かも。

訳者の方も「ジョーが熱い。」と言っているが、確かに熱くて、そして魅力的なキャラクターだと思う。イタリア人的でもあり、アメリカ人的でもある。彼が生きている時代も世界もまた面白い。
このジョーを主人公に据えた二作目も予定されているというから、楽しみに待ちたい。

   




飲む日焼け止め、ヘリオケア


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category: スパイ・冒険・ハードボイルド

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2016/06/15 Wed. 17:18 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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