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読書日記、ときどき食日記

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ニック・メイソンの第二の人生 / スティーヴ・ハミルトン 

九州は大変な雨みたいだけど、関東はどうやら空梅雨らしい。
ムシムシ〜不快指数が高い・・・
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先週受けた検査結果のために、昨日は朝から病院へ行ったのだが、特に異常もないとのことでちょっと安心。私、元気だもんなぁ。食欲もあるし(笑)
しかし、病院というのはとにかく待たされる場所なのだ。読みかけていた「ニック・メイソンの第二の人生」を読み終わってしまったですよ…(笑)

で、どんなオハナシかというと、、、
Chicago3_SvG.jpg 

早期釈放なしの25年の刑で服役中のニック・メイソンは、独自のルールに従い、一日を生きのびていた。
服役し5年経ったある日、ニックはある人物から突然呼び出しを受ける。その男、ダライアス・コールは、この重警備刑務所に居ながらにしてシカゴを牛耳っている大ボスだった。そして、コールは、ニックに刑務所から出してやるかわりに、この先の20年自分のために働くという取引を持ちかける。
娘に会いたいがため、ニックはその申し出を受け入れて、晴れて釈放される。妻は一度も面会には来ず、別の男と再婚しており、ニックが逮捕された当時4歳だった娘はもう9歳だ。
コールはニックにシカゴの高級住宅街のタウンハウスと、高級レストランの副支配人の肩書きを用意していた。といっても、本当の仕事は"携帯が鳴る"まではない。ただし、ひとたび携帯が鳴れば、それがどんなことであれ指示通りに実行しなければならないのだ。
そして、その電話の指示は、初っ端からニックのルールに反するものだった。
かくして、彼の第二の人生は始まったのだが…

Steve Hamilton3 

この本もエルロイをペンディングしたくて買ったのけど、これが大正解!
一気呵成に読める。しかも、角川文庫なので安いの〜!!!←お値段はとても大切!

今年はルヘインの「過ぎ去りし世界」に、ウィンズロウの「ザ・カルテル」と大物作家によるヒット続きだけど、これにまさかハミルトンも加わるとはね。。。

さらに驚いたことに、なんとハミルトンはIBM社員と作家の二足の草鞋を履いている人らしい。昼間はサラリーマン生活をして、夜、原稿に向かうらしいのだが、そんな二つの顔を持つ彼が「第二の人生」というタイトルの本を書いたというのもまた興深いではないか。

さて、ハミルトンといえば「解錠師」。主人公の設定も何もかも「解錠師」とは異なるのだが、解錠師のマイク同様、「運命に流される主人公を応援したくなる」のだ。
だって、ニックは実は結構いい奴だったりするんだもの。自分を犠牲にして友人を庇ったり、保護犬マックスを引きとろうとしたり…
悪人ではないのに逆に人の良さが災いするのか、道を踏み誤ってしまうというニックに魅せられる。

ちょうど先日テレビをみていたら、鳩山邦夫氏の死去のニュースが飛び込んできた。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
彼は周知の通り育ちがよく、地頭が抜群に良く、その強面なイメージとは裏腹に、朗らかで誰からも好かれる人だったという。しかし皮肉なことに、その才能と恵まれた環境を生かせず、ついぞ総理大臣の椅子に座ることはなかった。
彼もまた抗えない流れにのまれてしまった感が拭えない。

タイムリーさもあるが、この「ニック・メイソン」を読んでいて、運命の流れみたいなものを意識せずにはいられなかった。
ただし、ニックの場合は鳩山氏とは180度異なり、シカゴの貧しい地区に生まれ育ったという「環境要因」に人生が大きく引きずられてしまったのだが…

ニックの闘いはまだ続いていく。
これはどうやらシリーズの第一弾らしいのだ。

解説の大矢さんは本書に漂うそれを「感傷的」と表現していたが、そうか、確かにセンチメントもあるなぁ。クルーガーがいうようにこの小説は弾丸だ。しかしどこか感傷漂う犯罪小説なのである。


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category: クライム・警察・探偵・リーガル

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 海外ミステリ  文庫  クライム  ハミルトン 
2016/06/24 Fri. 09:50 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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