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読書日記、ときどき食日記

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白夜の一族 / スティーヴン・ロイド・ジョーンズ 

ウィンブルドンもセカンドウィークに入り面白くなってきた!
思いの外、頑張っているのがチェコのベルディヒさん。
2010年のウィンブルドンはフェデラーを下して準優勝したこともあるのだから、意外というのは失礼かな。ビッグ・サーバーだし…

チェコ語というのは、世界一難しい言語だと聞いたことがあるが、発音も難しいらしく、彼の呼び方もベルディヒ、ベルディハ、ベルディフというハ行三段活用のほかに、ベルディ、ベルッチ(そりゃ別の選手のことか?)と呼ぶ主審もいるくらい(笑)

さて、さて、本書は、ハンガリーの特殊なある一族に生まれた男と、彼に追いかけられ続ける家族の物語である。上のテニスの話とは、苦しい東欧繋がりということで・・・(笑)
Budapest-aerial_2391504b.jpg 
物語は主人公の女性ハナが、重体の夫とまだ9歳の娘を連れ、必死に逃亡するシーンから始まる。
ハナの夫のネイトは出血がひどく瀕死の状態だが、一刻も早く隠れ家にいかなければならないのだ。
彼女たちを追っているのは"ジェイカブ"という名の怪物で、身勝手な執念に取り憑かれているからだ。
ハナの家族は、代々ずっとジェイカブから逃れるため常に逃げ続けてきた。ハナの母も、祖母も、その親も…
ジェイカブは、普通の人間に比べて驚くほど長寿な一族なのだ。老いを知らないばかりか、その姿を自在に変えることができる。夫のネイトはもちろん、ハナの親しい人の、誰にでも化けることができるのだ。そのため常に注意を怠ることはできない。
ハナは娘リアのため、逃亡する生活から抜け出すべく、ジェイカブに立ち向かおうとするのだが…

物語は、現在のスノードニアのハナの物語を軸に、1970年代のオックスフォードと19世紀のハンガリーと交互に舞台を変えつつ展開していく。その過程で、なぜハナたち家族はジェイカブから逃げ続けなければならないのかと、ジェイカブがいかにしてジェイカブになったのかが次第に明らかになっていく。

the old diary 
版元のカテゴリーはホラーになっているが、半分くらいファンタジーのような気もするなぁ。
私はKindleで読んだので、本自体を見てないのだが、一応上下巻になっているもののかなり薄いのではないだろうか。ストーリーもまるで漫画のようなので、すぐに読める。

というか、こういう漫画を子供の頃読んだような気がするんだけど…
日本を含めて6カ国で翻訳され、英国アマゾンでは高い評価を得ているというので読んでみたのだが、最後がかなりグズグズで残念。
超自然的存在を描くのだからこそ、もう少しカチっと仕上げたほうがよかったかなぁ。

あとがきによると、原題は「The String Dairies」で、"革紐でとじられた何冊もの日記"という意味だという。この日記は、代々ハナの家に伝えられるもので、ジェイカブに付きまとわれた家系の人たちが、生き延びる知恵を子孫に伝えようとしてきたものだという。
タイトル的には、原題のほうがしっくりくるかな?
白夜は東欧では見られないので、「薄明が長時間続く」ということと、超長寿をかけているのだと思うけど。
この一族はハンガリーに起源を持つという設定なので、ハンガリーの説話か民間伝承の類を下地にしているのかなとも思ったが、どうやら著者のオリジナルらしい。評価されているのは、このあたりなのだろうか。
  
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category: ノワール・ホラー・サスペンス

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2016/07/06 Wed. 18:08 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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