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読書日記、ときどき食日記

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無実 / ジョン・コラピント 

三連休も最終日。
皆さん、旅行にいったり、お出かけとかしているのかな?いいな、いいな。

かくいう私は通常と同じ。
ジムへ行き、本を読むという至って普通の生活。

ついでに、この間習った「焼き豚」を焼いたのだ。
じゃーーーーん!!!
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なんか、教室でやったのとは形状が違うなぁと思ったら、肩ロースにしたかららしい。
焼き豚だとモモのブロックでいいみたい。
焼き汁が出ちゃったので、上からソースのようにかけてみた。

これを肴に、アルコールもいい塩梅に回ったところで、ジョン・コラピントの「無実」のレビューなぞしてみようかな。

翻訳は先ごろお亡くなりになった横山啓明氏。「死の相続」や、最近ではマイケル バー=ゾウハーの「ミュンヘンーオリンピック・テロ事件の黒幕を追え」、チャールズ・カミング「甦ったスパイ」などスパイ小説でもお馴染み。スティーヴ・キャバナーの「弁護士の血」もよかったなぁ。癖がなくて読みやすく、硬派系には欠かせない方でした。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。



さて、本書「無実」のキャッチコピーはずばり「問題作」。アメリカでは評価が二分したのだという。
何がどう問題なのかというと、、、ズバリ言ってしまえば、本書が「近親相姦」と「未成年に対する性」を扱っているからだ。「近親相姦」もさることながら、「未成年に対する性」というのは、ことアメリカにおいてはタブー中のタブーだともいう。といっても、作中のそれはいわゆる「ペドフィリア」ではなく、もう少し年齢がいったハイティーンをターゲットとする「エフェボフィリア」なのであるが。
日本はそういう人は多そうだけどもなぁ・・・
何しろ10代の山口百恵が「あーなーたに女の子の一番、大切なー、ものをあげるわー」と歌って大ヒットするお国柄だ。(←古い!)もっと古くは源氏物語なんぞは、幼女のうちから育てておいて、妻にしちゃうのだ。
ただ、日本でも18歳未満と猥褻な行為をすれば、淫行条例に抵触する。

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ともあれ、本書は、ゲスで最低な「エフェボフィリア」の男が、なんでも自分の言いなりになる考えなしのバカ娘を使って、お人好しで善人の男性の人生を滅茶苦茶にするという物語なのだ。

このエフェボフィリアの男、デズは、名門大学を出た弁護士だったのだが、「女の子」に手を出したことで、今はトレーラーハウス暮らしをするまでに落ちぶれている。そんな時、作家のウルリクソンが、自分の言いなりのバカ娘クロエの母親の元ボーイ・フレンドであることを知り、ある計画を思いつく
ウルクリンは2流のミステリ作家だったが、「閉じ込め症候群」に陥った妻と、幼い娘のことを綴った自叙伝が大ヒットし、一躍時の人になっていた。
「閉じ込め症候群」とは、脳幹へ血液を送る血管が詰まることで、運動神経の束が全て破壊され、四肢が麻痺に陥ることだ。運動神経に関係ない視覚、触覚、味覚、嗅覚や大脳の働きは健常者と同じだが、自らの意思で動かせるのは、まぶたと眼球だけ。

そんな妻と暮らすウルリクソンの元に、一通の封書が届く。それは実の娘だという法的申し立て書だった。17歳のクロエは、先ごろ唯一の身寄りであった母親を亡くしため、父親だと知らされていたウルリクソンに法的保護を求めているという内容だった。
人のいいウルリクソンはDNA検査に同意し、クロエを家に引き取るのだが・・・

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これ、何が怖いって、どんな男性でもウルリクソンと同じ状況ならば、罠にはまってしまうだろうなぁということだ。
ウルリクソンの妻は、四肢麻痺で車椅子での生活を余儀なくされている状況だ。当然、性的交渉を持つことはかなわず、彼は抑制された生活を送っていた。
そこに、突如として17歳のクロエが登場するのだが、彼女は デズの作戦通り彼を誘惑するつもり満々。本当に親子関係があるならば、フェロモンか何かが「近親相姦」を阻止する役割を果たすのだろうが、彼らの間にはそれが存在しないのだ。
無邪気なふりをして誘いをかけるクロエと、自らを抑制しようと闘うウルリクソン。
読んでいて、ウルリクソンが気の毒で、なんだかいたたまれない気持ちになってしまった。

ある意味、本書のテーマは、「性的欲求を完全に退けることは可能か」、ということにもある。
性欲は、食欲、睡眠欲と並び三大欲と言われるが、本能的な欲望を飢餓状態でコントロールするのは難しいだろう。
わたしの食事制限のダイエットが難航するのにも、立派な理由があるわけよ。

また、女性は、倫理面を棚にあげさえすれば、自分の子供を持つ持たないの選択肢は自分で選ぶことができる。が、男性はそうではない。若き日の一夜の出来事が、忘れた頃に追いかけてくる可能性も十分あるのだから。

ウルリクソンに同情しつつ読んでしまったが、デズのような男の罠にはまらないためにはどうしたらよかったのだろう、ということも考えてしまった。
批判されることを承知でいうなら、多分、奔放な生活を送っていたクロエの母親のような女性と関係しないことが一番なのかな。
君子、危うきに近よらずですよ…


 

    
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category: ミステリ/エンタメ(海外)

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 海外ミステリ  早川書房 
2016/07/18 Mon. 17:50 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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