Reading For Pleasure

読書日記、ときどき食日記

04« 2017 / 05 »06
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.

その雪と血を / ジョー・ネスボ 

本は99パーセント、電子書籍を買っている。
便利というのが一番の理由だが、数年前からヘパーゼン結節という関節炎になってしまい、親指の関節が痛いのだ。重い単行本など、もう無理ぴょん。

なので、リアル書店にはたま〜〜〜にしか行かない。
たまたま時間が空いて、超久しぶりに横浜駅地下街にある大型書店によってみたのだが、平日の昼間なのに結構人がいる。親切にも椅子なんて置いてあって、腰を据えて読んでいる人すらいる。なくなってしまう危機説なんかもあったけど、なんだ、大丈夫じゃん、リアル書店!

ところで、中断していたジョー・ネスボの「その雪と血を」を読んだのだ。それもかなりあっけなく。
その理由がわかったわ。
KIMG0021.jpg 
これさ・・・、ポケミスにする必要あったの?!
ってくらい薄いのだ!!!

どうりでね・・・

昨日も書いた通り、本書はマザコンで難読症でストーカー気質な殺し屋の愛の物語。
主人公の殺し屋、オーラヴは突っ込みどころ満載のかなりやっかいな奴なのであるが、そのやっかいな男の愛の物語は、かなり詩的で叙情的で美しく書かれている。

ストーリーは至ってシンプル。
惚れぽくてストーカー気質な殺し屋のオーラヴは、ボスのホフマンから彼の妻、コリナを始末するという依頼を受けるが、そのコリナに一目惚れしてしまう。挙句、コリナを殺害する代わりに、コリナの間男を殺すのだが、なんとその男はホフマンのたったひとりの息子だったのだ。
一転、追われる身となったオーラヴは、ホフマンの商売敵の”漁師”に協力を仰ぐのだが・・・

jo nesbo 

まあね、あらすじだけ読んでもオーラヴ、ダメやん、、、、って思うでしょ?
その通りなんだけど、これがありたけの力を注ぎ込んで詩的に書かれているのですわ。しかも、端的に・・・
ジョー・ネスボは、ハリー・ホーレシリーズの「コマドリの賭け」「ザ・バット 神話の殺人」しか読んでないのだが、ネスボって、こんなにうまかったっけ?というくらいうまい。
解説者によれば、ネスボはジム・トンプソンを尊敬しており、自分なりのパルプ・フィクションを作り上げたそうなのだが、パルプにしては美しすぎる。
世の男性が、有無を言わさずこの小説を好きなのは、それゆえなのではないだろうか。

加えて、オーラヴはマザコンときている。
オーラヴ自身の記憶によれば、父親は母親に暴力を振るい、母親は黙ってそれに耐えている。しかもこの夫婦には共依存の気さえあるのだが、オーラヴにはそれが理解できない。
「熊と踊れ」のレオたちよりも一層、悲惨なオーラヴの性根時代は容易に想像できる。そして、それに呼応するかのようにオーラヴの真実と、衝撃のラストへと繋がっていく。
この後半の驚きが効いていて、これで評価がぐんと上がった。

驚いたことに、ディカプリオで映画化するらしい!
KIMG0019.jpg 
まじですか!!!
ディカプリオは少し頑張って痩せてくれないと!
デブのままじゃ、オーラヴはできないでしょ

それから、Kindle版には帯とかないので、情報量的にももっと安くしてほしいわ・・・

   

   

   
 
   

  
関連記事

category: ノワール・ホラー・サスペンス

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 早川書房  北欧 
2016/11/18 Fri. 17:56 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://spenth.blog111.fc2.com/tb.php/697-c4b65847
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top