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読書日記、ときどき食日記

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パリの骨 / ローリー・R・キング 

ついに師走!
そろそろミステリランキングなんかも発表になったりする時期だ。

このミステリランキングというやつは、だいたい10月末までに刊行された本が対象なので、どこの版元さんも、9月、10月に「これや!!!」という本を投入してくる(傾向にある)
なので、11月になるとやや枯れ気味。というか自分も読みたいという気持ちも失せてくる。
で、新書やら、Kindle化された昔のル・カレ作品などを読み散らかしたりしていたのだが、
ここ最近、ちょっとバタバタしていて慌ただしいということもあり、「リトル・ドラマー・ガール」は上巻だけで、しばしお休み・・・いや、面白いんだけど、、、、、だけど、、、

で、乗れない気分のままDLしたのが、本書「パリの骨」「バブル〜日本迷走の原点」という本。
この「パリの骨」は、1929年のパリが舞台というのも魅力だったし、アマゾンレビューの評価も高かった(といっても二人だけだけど)
しかし、結論からいえば、わたしにはそれほどでもなかったかな ??? (ノω`*)ノ

Montparnasse.jpg 

舞台は、アメリカの世界恐慌で狂乱の時代が幕を閉じる直前の1929年のパリ。モンパルナスのカフェでは、強いドルにものをいわせた在パリのアメリカ人が享楽をむさぼっている。
そんな時、私立探偵のハリス・スタイヴサントは、失踪人探しの依頼を受ける。行方がわからなくなったのは、パリで暮らしていた22歳のアメリカ人女性、ピップ(フィリッパ)・クロスビーで、依頼してきたのはアメリカに住む彼女の裕福な叔父と母親だった。
彼女は、芸術家がたむろするカフェに入り浸り、気味の悪い写真で有名な写真家マン・レイと親しくしていたらしい。彼女の部屋には、彼に撮ってもらったと思しきヌード写真があり、その中には、彼女が子供の頃に負った火傷の傷跡のアップ写真も含まれていた。
マン・レイや彼のパトロンの伯爵(ル・コント)は、非常識で不快な前衛的なアートを支援していた。当時大流行りしていたグラン・ギニョール劇場の舞台は、そのグロテスクさに失神者がでるほどだ。
ピップの行方は杳としてわからなかったが、実は、ピッパの失踪の前にも、女性の失踪が頻発していた。警察は、奇抜な前衛アーティストによる殺人を疑っていた。
そんな時、スタイヴサントはかつての恋人、セアラに再開する。数年前の爆発事件で左手を失った彼女は、ル・コントの助手をしていたのだが…

Grand Guignol 

catacombs-of-paris_1.jpg 
グラン・ギニョールは、Wikiによると、19世紀末から20世紀にかけて流行った大衆劇場で、「街頭の孤児、娼婦、殺人嗜好者など、折り目正しい舞台劇には登場しないようなキャラクターが多く登場し、妖怪譚、嫉妬からの殺人、嬰児殺し、バラバラ殺人、火あぶり、ギロチンで切断された後も喋る頭部、外国人の恐怖、伝染病などありとあらゆるホラーをテーマとする芝居が、しばしば血糊などを大量に用いた特殊効果付きで演じられた」という。
当時は戦後だったこともあり、戦争による身体や心の傷を抱えていたものも少なくなかった。彼らによって、そこで演じられる非常識でセンセーショナルな芝居はある種のカタルシスをもたらしたのかもしれない。

賑やかだが不安定で、世界恐慌の恐怖が間近に臭ってくるかのような1929年のパリ。それを体現するのが、グラン・ギニョール。
誤解を招くといけないので言い添えておくと、マニアな手合いが喜ぶほどの残虐性やその描写があるわけではない。ここにあるのは、例えるなら、切断された手首の切り株をしげしげと眺めて感じる痛みとノスタルジーだ。

主人公が特に魅力的というわけでもないし、怪しい人がやはり怪しいというひねりも何もない展開だが、雰囲気勝負かな?
好きな人は好きかも。


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category: ミステリ/エンタメ(海外)

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

tag: 海外ミステリ  文庫 
2016/12/02 Fri. 21:49 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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