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読書日記、ときどき食日記

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「アラスカ戦線」読書会! 

久しぶりに読書会に参加してきた。思えば去年の10月以来・・・
ご無沙汰で〜す!

課題本は、マイスナーの「アラスカ戦線」で、参加人数は12名。
顔ぶれもちょっとフレッシュで楽しかった。
なかには数年ぶりの方も。。。

まずは、皆でカンパ〜イ!!!
OI001304.jpg 
ちょっと写真が赤いんですが、どうも設定を間違えて撮ったらしい・・・

ということで、読書会スタート!
※ 以下、ネタバレあります。









平均点は、6.96点!(10点満点中)
最高点は10点で、最低点は5点。


男性陣受けする小説なのなぁと思いきや、最低点をつけたのはお二人とも男性・・・
それぞれのマイナス要因は、
*人間対人間のしびれるマンハントを期待したのに、それがなかった。
*爆撃機や戦艦の名前がありえない(ミリタリー愛好家としては許せないレベル)

それぞれ、譲れないポイントがあるようで・・・
特にミリタリー好きの方には、突っ込みどころ満載だったようだ。


そして、評価が最も割れたのが、物語におけるアナトラちゃんの存在!
これは、男女でバキっと割れた。
男性陣に大人気だったアナトラ(健気で美乳だもんなぁ…)だけど、女性陣からはちょっと微妙。
アナトラが入ることで、物語が引っ掻き回され悪影響を受けたという声もあった。

非難が集中したのは、「日高がアナトラを妊娠させた」こと。日高は、使命、使命いう割にはやることはやってる(笑)ほんと、いつの間に妊娠させのよ?アラトナは若いし、今の時代なら淫行間違いなしだわよ・・・
だが、極限状態におかれればおかれるほど、本能的に生物は子孫を残そうとするものらしい。和歌山のイルカの追い込み漁では、追い込まれたイルカたちがいっせいに生殖行為をするのだそうだ。そういえば、人口爆発が起きているのも、オマーンや南スーダンなど危険地帯だ。
というわけなので、どうか日高大尉を許してあげてください。

この本の極限など「女王陛下のユリシーズ号に比べればゆるいわ!という意見もあったが、日高の本能のスイッチが入る程度には極限だったということで。。。。
横浜読書会は下ネタが不得意で、しかも女性比率が高いので、割と気まずい感じ(笑)

というか、わたしは日高大尉は結構な家柄なのに三十路で独身という設定だったため、あっち?疑惑を抱いており逆に安心したかも(笑)それはそれでアリだし別にいいんだけども。。。
ついこのあいだ引退した某俳優さんも、お薬系が潔白なのならば、別に何も気にする必要はないのに。開き直っちゃえばいいのに。

その他のアラトナ関係への不満は、彼女の父親と兄が日本兵をいともたやすく殺してしまったことも挙げられた。


もうひとつ見解が割れた点は、スタートがトロいこと。
最近の小説は、映画やドラマの影響を受けてか、まず最初にドカーンと打ち上げて読者の目を奪っておいて始まるケースが多い。スピード感もあるのが当然。だが、本書は古い本ゆえに、ゆるゆるっと始まる。私は、それがかえって新鮮でよかったりもしたのだが、これは好みの問題だろうか。


ところで、今回の読書会にはかつて新入社員として「アラスカ戦線」の編集に携わったという方も!
長い人気を誇り、最近新訳版もでたばかりだが、当時の装丁がこれ。
KIMG0185.jpg 
なんでも、本当はもっとカッコよく、手製の斧で熊に立ち向かう日本兵をフラゼッタ風にしたかったそう。
うん、ちょっと「南極物語」風ではあるかも(笑)
フラゼッタ風ってなに?という方はこちらをどうぞ。


話はそれたが、その他の感想としては、、、
*著者の日本人への造詣が深い
*「声に出して読みたい」ほど文章力が素晴らしい
*陰湿さがなく、さわやか
*日高、アランのそれぞれが人間として成長していくところがよかった
*日本、アメリカどちらも平等に描いているところがいい

*日本人の名前が変
*軍記ものとしては弱い
*アラスカの極限状態で、ろくな装備もなく生きていけるはずがない(リアリティがない)
*ラストが綺麗事すぎる(どちらか死ねや)
*本当なら日高はカリフォルニアの収容所に送られるはず
*地理がわからないので、地図を載せてほしかった

刀自本などの日本人の変わった苗字については、もとはもっと妙ちきりんなものだったのを、翻訳家の松沢氏が適当な名に変えたとのことだった。
また、アランが日高をエスキモーだと思うあたり面白かったとも。ま、日高のいうように、私たちも日本人もモンゴロイド。皆、「平たい顔族」だということか。

映像化については、実は石原裕次郎が映画化権を持っていたのだそうだ。
石原プロっぽいといえばそうだけど、アラスカ・ロケができるほどの資金が集まらなかったのだろうか。
日高もアランも作中では30歳を少し超えるくらい。その年齢の俳優さんで日高ができそうな人っているのかな?
個人的には無理に映像化などしないで、そっとしておいたほうがよい気がするなぁ。。。

というわけで、おしまい。


  
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category: 読書会

thread: 最近読んだ本 - janre: 本・雑誌

2017/02/21 Tue. 16:13 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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